六月三日 ページ22
あれから俺たちは拠点から進軍し、敵の本拠地を壊滅させた。
ここまで本当に長く感じた。
俺らも無傷とはいかず、おっくんは戦死。
不意の攻撃に気づかへんかったから。
俺自身は事前に対武器の訓練を受けていたおかげで、咄嗟に対応する事が出来た。
ようやく第七陸軍が強い理由がわかった気がする。
生き残る為の訓練をやっていたからなんやって。
他の歩兵軍は半分くらいは戦死した。
やけど第七陸軍だけは四分の一程の被害で済んだから。
こちらの戦力は大幅に削られ、正直もう駄目だと思った。
その時、海軍の攻撃が始まった。
「退け！」
�霤鎮羂咾龍�び声で、慌てて本拠地から距離を取った。
「あいつら来るん遅いねん」
ってボヤキは聞こえなかったことにしよう。
その後はあっという間やった。
海に面している本拠地目掛けて、第七〜第十海軍の軍艦と空母が一斉の攻撃を始めた。
既に俺たち陸軍の襲撃で混乱していた現場は、更に混乱状態。
敵地はなすすべもなく破壊された。
攻撃が収まって、おっくんのゼッケンを取りに戻ろうとすると小瀧軍曹に止められた。
「俺が代わりに取って来るので待っててください。」
一人で戻ることに従うしかなかった。
また仲間を失った悲しみで、どうにかなりそうやったから。
小瀧軍曹が帰って来た時は、�霤鎮羂咾醗貊錣笋辰拭�
二人共、両手に大量のゼッケンを手にしていて涙が止まらなかった。
「皆、よう生き残ってくれたな。戦争は終わった。こいつらの分、これから精一杯生きてくれ。」
涙ながらにそう言った�霤鎮羂咾鮓�て、俺たちはまた涙が止まらなくなった。
今まで凛とした�霤鎮羂咾了僂靴�見てなかった俺たち。
そんな凛とした姿はどこにもなかった。
仲間を失ったという悲しみの感情を爆発させる姿に、ああこの人も同じ人間なんやなぁって思った。
そんな姿を見て、ようやく戦争が終わったって実感した気がする。
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かんた(プロフ) - #TODAYさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです＾＾ (2021年3月13日 11時) (
レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - 素敵な作品を、ありがとうございました。いつまでも心に残る作品になりました！ (2021年3月13日 7時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんた | 作成日時：2021年2月2日 15時
