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無事お年玉も配布し終わり、私たちの財布は軽くなり、子供たちは満面の笑み。
そんな中、崇裕はやっぱりふてくされて__いませんでした。
「ふふっ!おかんっ!早く産んでくれてありがとっ!」
「何、急に。」
「あんなっ、俺のお年玉、お兄ちゃんやからちょっと多いねん!やけどな、俺はお兄ちゃんやからそんなん自慢せんと照史には内緒にしとく!俺、偉いやろ?」
それを自慢というんだよ、と言いたくなりましたが、あんなに機嫌が悪かった崇裕がキラキラした目で褒めてオーラ全開でこっちを見ているので、さすがに言えませんでした。
「さすがお兄ちゃん。偉い!」
頭を撫でてやると、普段から細い目が消えて、にっこにこ。お年玉を私に預け、るんるんしながらみんなのところへ遊びにいきました。
たぶん、風間くん辺りが、見兼ねて諭してくれたのでしょう。本当にありがたいです。
「え、この犬全然反応しないじゃん。お母ちゃーん、ほんとに動くのこれ?」
「動くと思うけどね?あんたの使ってたおもちゃだから、壊れてるかもしれないけど。」
「いや壊れとるやろそれ。」
「よっしゃ、俺、手入れてみるわ!」
「え、まじで?」
「わ!やばいってまーくん、気を付けてー!!」
「いくよー、せーの……うわっ!」
「いや、相葉くん、今自分から手いれたじゃないですか。吠えるのだいたい予想できたでしょ。」
声から察するに、今は相葉くんの後輩や弟くんの友達も混じって番犬のゲームをやってるみたいですね。
本当に、おじさんたちは子供心を忘れない、元気な人たちばかりです。
「あはは、さすがまーくんやぁ!!」
「さすがさいじゃくおー!」
「最弱王は関係ないだろ!」
うん、うちの子二人も元気ですね。よかったよかった。
「よし、じゃあそろそろ、最弱王決定戦、やりますか!」
「わーい!!」
「あ、A、これ、全員強制参加やから。こっち来い。」
どうやら私も参加しなければならないようです。しかたないので、いってきます。
「うわー!おかん負けた!さいじゃくおーやぁ!!」
「違うよ照史。Aちゃん女の人だから、最弱女王。」
「さいじゃくじょーおー!!」
「……別に、子供相手だから本気出さなかっただけだし。むしろ、あんたらが大人げないし。」
「それ言うあたりがさすがAやな。負けず嫌いやわほんま。」
「うるっさいきみちゃん。」
END
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カミツレ(プロフ) - やんぴさん» 楽しみにしていただいているようでとてもうれしいです!いつも更新激遅で申し訳ないです(T-T)これからもよろしくお願いします! (2020年12月2日 9時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
やんぴ(プロフ) - 更新たくさんで嬉しいですー! (2020年12月2日 2時) (レス) id: 622a51d340 (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます!なかなか書く時間がなく…すみません…(T-T)できるだけ早く更新できるようがんばりますo(`^´*) (2020年6月29日 22時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - すーさん» ありがとうございます。更新頻度をあげたいと思っていますのでまたよろしくおねがいします! (2020年3月2日 23時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
すー - 更新楽しみにしてます(;;) (2020年2月29日 17時) (レス) id: e6c1d5125d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カミツレ | 作成日時:2020年1月1日 9時