関西家族物語。2

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「あははははは！！」


そう、崇裕、見事にババを抜きました。


誰も騙されないような、バレバレの攻撃でしたが、さすがは旦那の血を引く子供、素直に引っ掛かったようです。


旦那と照史が転げ回って笑っており、相葉くんも爆笑、風間くんは、大人げない……という目で見ています。


いや、最初に大人げなく抜けたのはあなたなんですけどね？といいたくなりました。


崇裕は、親でも殺されたのかという顔で旦那を睨んでいます。あ、睨んでいる相手が親でしたね。


「もうっ、意味わからんしっ！」


崇裕は、子供特有の、泣きべそと意味がわからない言葉で大暴れし、


「もう一回！！」


と、二回目の勝負を挑んでいました。




キッチンから、ピー！と機械音。ちょうど、食器洗浄機が終了の音をたてました。




「次も勝ったるし！！」


「はーあー？俺が勝つし！！」


「えーまたやるのー？」


「やるの！まーくん抜けたら人数足りひんやん！！」


「あ、A……」


旦那がいいことを思い付いた、というように私を見ます。


「さて、食器片付けないと。」


私はここらで巻き込まれないように、一度避難しようと思います。




キッチンにいても、向こうの部屋からどんちゃん騒ぎは聞こえてきます。


「俺、あといちまーい！！」


「はぁー？意味わからんし！！」


「ちょっときみちゃん早く！！」


「うるっさいなぁ真剣勝負やねん！！」


「ふざけんな！！」


あぁ、ご近所さんから苦情が来ないか、とっても心配です。

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