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彼が落ち着いてから、控え室に移動すると、既に息子たちが待っていました。
「おう、」
照れ隠しでしょうか、いつもと変わらない彼の挨拶に、崇裕が吹き出します。
「おう、やあらへんわ、ほんまお騒がせなおとんなんやから。」
「そうやね、でも、これでこそお父さん、だから。」
崇裕と二人でクスクス笑うと、彼は不機嫌そうな顔をします。
でも、顔が赤いので、きっと照れているのでしょう。
「……おとん、」
そんなとき、智洋が、声をあげて。
私は、思わず身構えました。
「……ギター、一緒に弾こうや。」
「おう、ええで。いつでも。」
謝罪も何もない、彼らの和解。
今までの私の徒労はなんだったのか、と思ってしまいます。
「ぷっ、おかん、顔変やで。」
「な、失礼な!」
崇裕が私の顔を指差して笑い、つられてみんなで笑いました。
家族みんなで笑えているということが、とても幸せなことなんだと、改めて気づかされた瞬間でした。
後に、崇裕から、智洋は、彼の歌を聞いて考えを改めたのだと聞きました。
二人になったあとは大反省会、フォロー大変やったわー、
と笑う崇裕は、いつもより大人に見えました。
そして、その一ヶ月後、智洋の部屋の机の上には、彼のCDが乗っていました。
END
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カミツレ(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます!レコメン大好きなので笑これからも、知ってる人にはわかるネタを少しでも多く織り込めるようにがんばります笑 (2020年1月2日 11時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 今日一気に読ませていただいたんですが、めっちゃ面白かったです!レコメンのネタがちょくちょくあって楽しかったです笑笑 (2020年1月2日 0時) (レス) id: f9b9251c57 (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆうがさん» ありがとうございます!これからの方向性が決まったら続編作りますね(^^) (2019年12月2日 11時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうが(プロフ) - はじめまして。私は、この作品が本当に好きで、もう何回もリピートして読ませていただいています。続編もとても楽しみにしています。これからも頑張ってください!作品楽しみに待っています! (2019年12月2日 0時) (レス) id: aa407f4b4b (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!これからもよろしくおねがいします(^^) (2019年2月25日 8時) (レス) id: c2f175e3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カミツレ | 作成日時:2018年12月1日 23時