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そして、クリスマスイブの夜。結局、あれから照史も手紙を書いてくれて、プレゼントが用意できました。
あれから、照史は、何も言ってきません。なにも言われないというのも、それはそれでちゃんと消化できているのか不安になります。
「ともー、サンタさんにあげるクッキー焼こっかー」
「焼くーー!!」
「照史もやる?」
「やるやる!」
照史もいつものように、高いテンションでクッキーをかたどっていきます。
男の子なのに二人とも料理が好きで、うれしい限りです。
「おかん、できたー!」
「おー!かわいいやん!じゃあ焼こうか!」
今年は、飴を溶かして流し込む、ステンドグラスクッキーも作って、きれいな見た目とさらに甘くなったお菓子に智洋は大喜びです。
「たべていいー?」
「いいけど、ちょっとにしとき?夜ご飯食べれんくなるよ?」
「はーい!」
にこにこ笑いながらステンドグラスクッキーをかじる智洋と、その隣で普通のクッキーを丸ごと口に放り込む照史。
はっきり性格が出てて、面白いなぁと思います。
「夜ご飯食べよっかー」
「今日のご飯なにー?」
「うどん。」
「えー、またー?」
毎年、イブの夜は、智洋は不満そうに頬を膨らませます。
「明日クリスマスメニューするから!今日は照史が好きなもの作るっていっとるやろー?」
パーティーメニューはどうしても智洋の食の好みに偏るので、我が家では、バランスをとるために毎年こんな手段をとってます。
「せっかくイブやのにぃ、」
「そういうと思って、今日は赤い麺と緑の麺も買ってきてみたで?具も星とかにしてみた。どう?」
「わぁ、ほんまやぁ!すごー!」
なんとか智洋も納得してくれたところで、四人で席について、一応乾杯して、うどんを食べ始めます。
照史が素うどんが好きなので、我が家のうどんはトッピング制です。
「みて!きれいにできた!」
「おー、すごいやん!」
いろんな麺を組み合わせ、具もきれいに並べて満足げに眺める智洋と、
「おかんっ、おかわりっ!」
「早っ!ちょっと待って、今ゆでてくるわ」
白い麺だけを無言ですすり、すぐに食べ終わってしまう照史。
「ほんま、自分ら真逆やなぁ。」
章大くんと、顔を見合わせて、大笑いしました。
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カミツレ(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます!レコメン大好きなので笑これからも、知ってる人にはわかるネタを少しでも多く織り込めるようにがんばります笑 (2020年1月2日 11時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 今日一気に読ませていただいたんですが、めっちゃ面白かったです!レコメンのネタがちょくちょくあって楽しかったです笑笑 (2020年1月2日 0時) (レス) id: f9b9251c57 (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆうがさん» ありがとうございます!これからの方向性が決まったら続編作りますね(^^) (2019年12月2日 11時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうが(プロフ) - はじめまして。私は、この作品が本当に好きで、もう何回もリピートして読ませていただいています。続編もとても楽しみにしています。これからも頑張ってください!作品楽しみに待っています! (2019年12月2日 0時) (レス) id: aa407f4b4b (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!これからもよろしくおねがいします(^^) (2019年2月25日 8時) (レス) id: c2f175e3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カミツレ | 作成日時:2018年12月1日 23時