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結局、大毅は泣き疲れてすぐに熟睡。私は、リビングに戻りました。
でも、これからが本番。
私は、これから、盛大に機嫌を損ねているであろう、一番大きな子供の相手をしないといけないのです。
「……遅い。」
「ごめんごめん。ありがとね、亮ちゃん。」
二人になったら、名前で呼ぶこと。ぎゅっとハグをすること。
普段の彼なら大抵このあたりで照れ始めるのですが、今日はよほど機嫌を損ねたのか、まだむすーっとしたままです。
「大ちゃんのこと、ちゃんと叱ってくれて、嬉しかったよ?」
「……あいつら、昼間はAとずーっと一緒におるくせに、俺が帰ってきてからも奪いよって……!」
「子供に嫉妬してるの?」
「別に妬いてへんわ!」
顔だけ見たら大多数の人がびびっちゃうくらい怖い顔で、照れちゃうくらいかわいいことを言ってくれて、そのギャップに思わず笑ってしまいます。
「なに笑てんねん、こら」
「いや?亮ちゃん、かわいいなーって。」
「……うるさい」
さすがに彼も恥ずかしそうにしはじめて、二人で顔を見合わせてニコニコ。
「ま、ええし。夜は、Aのこと、俺が独り占めするし。」
そういって、彼は、唇を重ねました。
長い、長いキス。
「っ、は、はぁ、亮ちゃん、明日、平日……!」
「え?俺、独り占めするとしか言うてへんけど?Aは、何を想像したんかなー?」
「っ、別にっ!」
ニヤニヤする彼のしてやったり顔に、今度は私が顔を赤くする番。
「あれー、どうしたんかな?Aちゃん?」
ニヤニヤしながら私に詰め寄る彼からは、シャンプーの良い香りがしました。
「っ、亮ちゃんの顔が、年齢制限かかるレベルだから悪い……」
「は、どういう意味やねんそれ」
「そのまんまの意味ですっ!」
「あ、俺がかっこいいってことか」
「……このポジティブ男」
「なんか言うた?」
「別に〜?」
「あそ。じゃ、部屋行きますか。」
「えっ、ちょっ……」
こんな細い体で、なんでこんなに私を軽々持ち上げるの。
当たり前のように私を運ぶ彼を恨めしく思いながら、……このあとのことをちょっと期待しながら、二人で寝室へ向かいました。
END
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カミツレ(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます!レコメン大好きなので笑これからも、知ってる人にはわかるネタを少しでも多く織り込めるようにがんばります笑 (2020年1月2日 11時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 今日一気に読ませていただいたんですが、めっちゃ面白かったです!レコメンのネタがちょくちょくあって楽しかったです笑笑 (2020年1月2日 0時) (レス) id: f9b9251c57 (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆうがさん» ありがとうございます!これからの方向性が決まったら続編作りますね(^^) (2019年12月2日 11時) (レス) id: 09f1bbf57a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうが(プロフ) - はじめまして。私は、この作品が本当に好きで、もう何回もリピートして読ませていただいています。続編もとても楽しみにしています。これからも頑張ってください!作品楽しみに待っています! (2019年12月2日 0時) (レス) id: aa407f4b4b (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます!これからもよろしくおねがいします(^^) (2019年2月25日 8時) (レス) id: c2f175e3b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カミツレ | 作成日時:2018年12月1日 23時