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あれからどれだけ経ったか分からない。
冷えた身体に身に付いているものは無い。
もう服を着る力さえ残っていない。
下半身は白く穢れたまま忌々しく月の光に光っている。
今日は家には帰れまい。
この路地裏で体力の戻るまで待つか。
色々考えたがそれしか僕には選択肢はなかった。
「なにやってんだガキ」
どこからか声が聞こえた。
機嫌の悪そうな声と共にあの匂いが漂ってくる。
視界に白い髪が揺れた。
「ガキ、てめぇこんな時間にこんな場所でなにしてんだ」
見てわからないのか。
喋る力もないので虚ろな目で赤い目を見つめることしか出来ないが。
「お前こんな痩せてたか?」
浮き出始めた骨を眺めて呟く。
そして深い状況を理解したように煙を吐く。
「あのダボ、、、、いや、兄貴には言ってねえのか、」
なんとか首を縦に振る。
「言えねぇ理由でもあんのか」
縦に。
「はぁ、、、、中、掻き出さねえと後で面倒だからな、、我慢しろよ。」
『ゃ、ぁ、!』
同情か何かは知らないが後処理をしてくれた彼はその後
「知り合いに医者がいる。とりあえずそいつんとこにでも居ればいいだろ。」
と言って誰かに電話していた。
自力で立てない僕を抱えて車に乗せる。
知らない人の車はあの時から苦手だ。
なんとか声を振り絞って『ごめんなさい』と伝えると煙草の灰を落としてから「いいから少しでも寝とけ」と僕の目に手を被せてきた。
視界が暗く何も見えなくなるのは正直恐怖心を煽られるがその手が温かくて大きくて
(いちにぃみたいだ)
と思ってさっきの申し訳なさで泣いた。
急に泣き出した僕に少し焦っていたようにみえた。
────
ひぇっランキングやらお気に入りやら諸々ありがとうございます、、、、、おそろしゃ、、、
こんなにすぐ出るもんなんですね、、
なんかかなりズブズブ書いてますけどこれフラグ立つんじゃないかな無理だわ、、フラグ立ったら潔く消します。
兎にも角にもこれからもこの作品をよろしくお願いしますね、、、
性癖をお供に頑張ってまいります、、
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リエル(プロフ) - ううううううううう…終わってしまった… (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - わあああ独歩とのおまけ有難う御座います好きですぅぅ…………兄弟もとい家族愛的な関係とてもよきですた……何かあった時に一郎達とは別に頼れるお兄さんで優しく見守っててくれる感じがとても微笑ましいというかもう尊い……有難う御座いました(*´ω`*) (2019年3月27日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 既に投票済みです……だと……?! (2019年3月1日 16時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - それと、もし宜しければ独歩とのおまけもあの…是非……!!!!!!! (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - コメント失礼致します。ドシリアスな中にちょいちょい挟まれるギャグがとても良い味を出してて、あの、全体的に好きです。(語彙力)取り敢えず四男君をずっとあれしてた男はウサポリ公にガチでしょっぴかれてたら良いなって思いました。 (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:須臾 | 作成日時:2018年12月5日 22時