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『は、ァ、んぁ、!』
「えんえん泣いてどうしたのかな、怖い?怖いよね?」
今日も。
昨日も。
そして明日も。
こうして毎日が続いていく。
『うッ、ひ、』
どんなに恨んだって忌み嫌ったって変わることはない。
続き、綴いていく。
涙と共に。
嗚呼、涙と時間だけじゃなかったかな。
見知らぬ男と僕を繋ぐ糸も、かな。
「ほらッちゃんと奥まで、ッ!」
『ぁグ、ッ』
今のところとんでもなく奥まで突いてくる事はあっても中に、ということは無かった。
流石にまだ相手は中学生だしこの人にも慈悲の心はあるのか、
そして唐突な終わりがやってくるのだ。
向こうが果てたら終わり、僕の状態なんて関係なしに。
ただの処理役。道具と同じなのだ。
きっと兄たちの事は取ってつけただけの言い分に過ぎないのだろう。
しかし約束を破ってもし本当に兄たちがこんな目に、、、
恐ろしくて考えることを放棄する。
「じゃ、今日はここまで。また明日ね。」
ベルトを閉めて、暗くなった路地裏から出ていった。
『ズビ、うっ、、こんな、状態で、歩けない、ッ』
下半身はガクガク。なんども寸止めされ、挙句の果てには最後まで果てるのを許されなかった僕は最早歩くことさえ困難。
『、、あんなやつに、、、気持ちよく、されてる、、、なんて、』
涙も鼻水もナカから出てくるものも全部消えてしまえばいい。
あんな見ず知らずの男に触られて脳内は兎も角身体は随分と素直になっているようだった。
情けない。
申し訳ない。
自己嫌悪に苛まれていると
ジャリ
誰かが路地裏の入口に立っている。
暗くてよく見えないが男の人のようだ。
あの男の仲間か、と思えば心臓が激しくなり出す。
『あ゛っ、』
「ガキ、こんなとこでなにして、、」
こっちに歩いてきた男は言いかけた言葉を飲み込んで驚いた顔で僕を見ている。
「お、めぇ、、、あのダボんとこの四男か、」
見えた。
白い髪に赤い目の、
そうだ。僕はこの人を知っている。
そしてこの人も、兄たちを、
『やめ、やめて、おねがぃじまずッ、グズ、兄さんた、ちには言わないでぐだざッ』
バレる。確実にバレる。
『ッぁ、おねが、い!!おねがい、、、!!』
涙をそのままにその人に頭を下げると
「、、ま、あのダボに教えてやる義理は俺にはねぇ。」
と言って煙草に火をつけてその香りを残してどこかへ行ってしまった。
『ズッ』
鼻水を啜るとツンと煙草の匂いが入ってきていた。
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リエル(プロフ) - ううううううううう…終わってしまった… (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - わあああ独歩とのおまけ有難う御座います好きですぅぅ…………兄弟もとい家族愛的な関係とてもよきですた……何かあった時に一郎達とは別に頼れるお兄さんで優しく見守っててくれる感じがとても微笑ましいというかもう尊い……有難う御座いました(*´ω`*) (2019年3月27日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 既に投票済みです……だと……?! (2019年3月1日 16時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - それと、もし宜しければ独歩とのおまけもあの…是非……!!!!!!! (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - コメント失礼致します。ドシリアスな中にちょいちょい挟まれるギャグがとても良い味を出してて、あの、全体的に好きです。(語彙力)取り敢えず四男君をずっとあれしてた男はウサポリ公にガチでしょっぴかれてたら良いなって思いました。 (2019年3月1日 2時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:須臾 | 作成日時:2018年12月5日 22時