今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:576 hit
小｜中｜大
捨てられた街の ページ3
2
目が覚めた場所は、古い教会だった。
廃墟と言っていいだろうそこに、私の図書館…の一部は姿を表していた。
ここは私の拠点で、それでもさっきまでいた場所とは違う。
それでも私は、ここがどこかわかっていた。
流星街の中心部、廃墟の教会。
捨てられた街の、廃れた教会。
ここは私の場所。
出来損ないの私の領域。
それでも、捨てられた街の中心に突如現れたこの空間は、どうしようもなく美しかったらしい。私はすぐに目眩しの術をかけたけど、すでに1人の少年に発見されてしまっていた。
黒曜石の瞳と、視線が交わる。
黒髪の彼が笑う。
場面が変わる。
ああ、そうだった。
彼はいつだって、私の欲しい言葉をくれるのだ。
ここで、あの時。
崩れかけた十字架の下、一番星の輝く刻に。
「お前は、オレのモノだ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楓 | 作成日時：2023年8月13日 3時
