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二人きりの卒業式…志麻…紅色の空 ページ21

「志麻先輩。ご卒業、おめでとうございます!」

私は志麻先輩に花束を渡した。
すると志麻先輩の瞳に涙が浮かんだ。

「ありがとう、Aちゃん。」

卒業式本番で泣かなかった志麻先輩が
私の贈り物で泣いてくれるのは嬉しかった。
しかも志麻先輩ははっきり言ってモテる。
だからさっきまで志麻先輩のファンが沢山プレゼントを渡していたが
どれも反応はイマイチみたいだったが
先輩は優しいので毎回もらうたびに笑っていた。
(まぁ私からみると苦笑いにしか見えなかったが)

そんな志麻先輩が泣くほど私はいい贈り物を送ったんだと考えると
すごく嬉しく、そして誇りに思えた。
刹那、私の視界が滲んでくる。
まさか―

「え、Aちゃんなんで泣いてんの!?」

ヤバい。
私全く関係ないのに泣いちゃってる。
…やばっ。

勿論私が志麻先輩と仲良くしてしまっているせいで
彼以外に私が泣いていることを心配してくれる人はいない。
みんな冷たい目で私を見ている。

そんな危機的状況の私なんか知らないで
先輩はさらに、止めを刺してきた。
滲む視界の中に彼の好きな色、紫色のハンカチが現れた。

「泣いてるAちゃんなんか可愛くないで?」

私は一度はそのハンカチを取ることを躊躇ったけど
周りを気にする必要なんかないと自分に言い聞かせて
志麻先輩のハンカチを取る。

「ありがと…です。志麻先輩」

「いえいえ。それあげるわ。」

「え!」

ヤバい。志麻先輩ファンに殺される。
でも、もらう。有難くもらう。

「ありがとうございます。大切にします!」

「もういいって、Aちゃん―」

そんな時先輩がお友達さんに呼ばれて向こうに行ってしまった。
彼は私を後輩としてではなく














彼女として見てくれているだろうか。

*→←あとがき。



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さそりんご@坂田家 - そしてそらうさぎ。さん、本当にありがとうございました。とてもいい勉強になりました。またコラボあったら一番最初に応募しますね!ww ありがとうございました!お疲れさまでした*´ω`* (2018年3月17日 22時) (レス) id: 62ceed44b7 (このIDを非表示/違反報告)
さそりんご@坂田家 - わ、遅れてすいません。皆様本当にありがとうございました!!コラボ自体初めてで、とても緊張していましたが、皆様のお話が素晴らしく、感動しました。まだぺーぺーの私が豪華作者様に混じって書けたこと本当に嬉しく思います。ありがとうございました!!またいつか。 (2018年3月17日 22時) (レス) id: 62ceed44b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 皆様お疲れ様でございました!全員の読ませて頂きましたがとても面白かったです。企画者のそらうさぎ。様、それから参加している皆様、本当にお疲れ様でございました! (2018年3月16日 17時) (レス) id: 1a6872b126 (このIDを非表示/違反報告)
梨紗(プロフ) - お疲れ様でした!!わたしがこんなすごい作品にかけるとは思っていませんでした!この作品を企画してくれたそらうさぎ。さん、そして参加していた人達、ありがとうございました!!また、こういう大型コラボが出来ましたらやりましょう!! (2018年3月16日 17時) (レス) id: bc16703866 (このIDを非表示/違反報告)
冬華 - 「失礼」が2つあるのは変換ミスです。気にしないでください。 (2018年3月16日 17時) (レス) id: 297afcde4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者様方。 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月2日 15時

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