恋柱の妹は恋愛に疎い

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「お、俺と結婚してくれませんかっ！？」




はえ？



唐突のプロポーズに、私は困惑していた。


でも、こんな事は私にとって

日常茶飯事。


街に出れば、だいたいいつも

２、３人の方に結婚を申し込まれる。



でも、断るのは苦手。

大の苦手。


けど、ここで「はいっ！」って

言う訳にもいかないよね・・・





『あの私は「産屋敷邸」を探しているんです。

貴方に結婚を申し込まれる為に、声をかけたの

ではありません。』


隠「けれど俺は！！！！魅力的な貴方に一目惚

れをしたんです！！！どうか、少しは考えて

くださいませんか！？」








え、魅力的………？




素直に嬉しいんやけど。

え、ありがと。






いや、いや！！！


お礼言ってる場合じゃない！！！！！




『考えました、めっちゃ考えました。脳みそ、

出るんじゃないかって言うくらい、考えて

出した答えがこれです。分かりました？』


隠「好きなんです！！！お願いします！！！」


『貴方、耳悪いんですか？耳鼻科、行ってきた

方が良いみたいですね。それではさよなら』


隠「お願いしますっ！！！！！！！」


『ではまず、耳鼻科行ってきてください。

行ってきてくださったら、またお返事します』


隠「耳は正常です！！！お願いします！！！！

貴方みたいな方、もう一緒会えないような気が

するんです！！！！」


『あら、可哀想に。では、一生独り身ですね』








もう、この人しつこすぎん？


何か、土下座しようとしてるし………




誰か助けてよーー！！！！！！！







？「ちょっと何やってるの？邪魔なんだけど」





けだるいトーンで、男の子は言った。





隠「！？時透様っ！！！！すいません、すいま

せんっ！！！！！！」





ずさささささささっ…………




うわー、速。


こんな小さい男の子の事が怖いの？








「あれっ！？Aじゃないっ！！！！」




聞き慣れた声が聞こえた。




『お姉ちゃん！！！本当にどこ行ってたの！？

あの人、結婚してして煩いしさー！！！！！』

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