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「ねーねー」

「んー?」

「そろそろ考えてくれた?」


事務作業のためパソコンと向かい合っていた私に嬉々として尋ねる悟くん

授業は?自習ー、みたいな会話を終えたばかりである…それでいいの?

器用に手は動かしたまま、はて何の事かと首を傾げ思い出そうとするが全く心当たりがない

そんな私を見かねた悟くんがプンプンと頬を膨らませ態とらしく怒り出した


「ンもー!一緒に住むっては・な・し」

「ああ…」


まさか今のこの場で持ち出してくるとは思わず真っ先に消去したその話題が答えだったようだ

部屋には他の補助監督も集まり通常業務をこなしているため会話が丸聞こえなのである


悟くん、見て

みんな真面目にデスクに向かい合ってるふりして耳ダンボになってるから
絶対気付いてるでしょう?


「んー、うん…ちゃんと考えてるよ。考えてる、けど…」


復縁して以降再三のこの誘い

基本的に悟くんの意思を尊重する私ではあるが、どうしても乗り気になれず濁している状態である

私は悟くんの視線から逃げるようにパソコンの画面から目を離さないでいる


「今のままで不便はないし…私と悟くんの任務は入れ違いも多いから。…お互い多分その方がいいかなって」

「だからじゃーん!僕はあんまり家にいられる時間長くないし、だからこそ一緒に住んだ方が少しでも長くいられるからね!」

「そう、だね…」

「じゃあ決定ー!!」

「ダメ!」


トントン拍子に決まりそうになり慌てて拒否する

私の勢いに悟くんは目を瞬かせ直ぐに不機嫌な表情になった

最近はこの話題が上がる度にこの調子だ

私もだが断っても断っても挫けない悟くんも相当だな、と苦笑する

少しの時間も許してくれる気はないらしい…普段の悟くんを思い返すと強行手段に出ないだけかなり譲歩してくれていると思うが


「…なんで」


低い声に、う"と言葉に詰まる
だが、引くわけにはいかない


「…私の準備が出来るまで少し待ってて欲しいの。ちゃんと前向きには考えてるから…」

「……」


目を合わせて言うと、悟くんはまるで言葉の真意を確かめるようにじっと見返してくる

しかし思うところのある私は思わず視線を逸らしてしまった


「いいよ。でもあんまり待てないから」

「…うん」


ごめんね、と続けると悟くんは私の頭をポンポンと優しく撫で部屋から出ていった

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- わー!めっちゃすきです! (2021年3月13日 19時) (レス) id: c890e5f159 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 舳さん» 嬉しいっ!!ありがとうございます!(´▽`) (2021年2月25日 19時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しんどい…語彙力失いましたとても好きですありがとうございますヽ(;▽;) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 1f83f3c66d (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - かのんさん» かのんさんの欲望の塊を楽しみにしてます((( ・`ω・´)キリッ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます!これからも欲望のまま書きなぐります!(o≧▽゜)o (2021年2月21日 15時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かのん | 作成日時:2021年2月17日 8時

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