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任務が終わり一度高専に戻ると、目的の部屋が近付くにつれて話し声が聞こえて来た
知った気配に「ん？」と首を傾げる
現在の時刻21時
今日彼女は硝子と共に食事に行くと言って勤務終了後嬉しそうに帰宅した筈だ
…何か忘れ物か？
「うん！行く〜、今募集中なんだあ！楽しみにしてるね〜」
遠慮なくドアを上げるとこちらに背を向けて電話を切っていた山田太一が驚いた様に振り向いた
「五条センセ〜、お疲れ様ですっ」
「お疲れサマンサー！」
振り向いた山田太一の顔に思わずぎょっとする
赤く染まった頬
涙目でとろんとした目
警戒心をどこかに忘れてきたのだろうとも言えるポケッとした雰囲気と間延びした喋り方
…加えてこのアルコール臭
「……酔ってるの？」
付き合って10年以上になるにも関わらず酒に飲まれている山田太一の姿を見たのは初めてで、信じられないと言わんばかりに言葉を絞り出した
「少し飲んだくらいじゃ酔わないよー！」
「いやぁ、完璧に酔ってるでしょ！」
「五条センセ〜みたいに下戸じゃありませぇーん！酒は飲んでも飲まれるな、社会人として当然です！」
「もう濁流ばりに呑まれてるけど？！」
いつもの理知的な様子は見る影もなくはっちゃける山田太一に突っ込むが本人は何処吹く風
虫刺されバリに効いてない
その間もピコンピコンと携帯の通知音は鳴り止まない
先程の電話相手も気になるところであるが、こちらの連絡相手も俄然気になる
が、今僕と山田太一は只の同僚
ぐっと口をつぐむ
「硝子とご飯に行ったんじゃなかったの？」
「行ったよ！一杯食べて飲み比べした！」
「それでかー」
「勝者、私！！」
「絶対負けてるよね？！」
付き合ってた頃のような掛け合いに胸が暖かくなるのを感じた
山田太一と別れてひと月が経つ
自分は嫌でも山田太一と別れたことを自覚させられることとなった
山田太一の家に置いていた私物を突き返されたのは決定的だか…
すれ違ったときの何気ないひと言
動作
視線
今までいかに自分が山田太一に特別扱いされていたのかまざまざた突き付けられる
今だって本当ならば幸せそうに微笑みながらチョコンと僕の袖を握っていたに違いない
そして言うのだ、心配そうに
『怪我はない？無理しないでね』
言いながら僕の好きな甘いココアを渡してくれる
ありがとう、と返すと又安心したみたいに微笑んで
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√ - わー！めっちゃすきです！ (2021年3月13日 19時) (
レス) id: c890e5f159 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 舳さん» 嬉しいっ！！ありがとうございます！(´▽｀) (2021年2月25日 19時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
舳(プロフ) - しんどい…語彙力失いましたとても好きですありがとうございますヽ(；▽；) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 1f83f3c66d (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - かのんさん» かのんさんの欲望の塊を楽しみにしてます((( ･`ω･´)ｷﾘｯ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！これからも欲望のまま書きなぐります！(o≧▽゜)o (2021年2月21日 15時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのん | 作成日時：2021年2月17日 8時
