転生した幻王様と剣武魔神！ｰ特別集Ⅱｰ (ページ34)

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SABU ⅦⅩⅧ：友達 EpⅨ ページ34

～放課後阿修羅の部屋前～

……生徒会の資料によると、ここが業炎字先輩の家か。

何故私と同じマンションなんだ。

ピンポーン

……。

ピンポーン

……。

出てこない。

今日はいないのか…。

阿修羅「よぉ、副生徒会長さん。」

朱雀「…業炎字先輩。」

阿修羅「ふぅん。
先輩付けにしたんだなぁ。

ま、ここじゃなんだし、入ってけよ。」

～阿修羅の部屋～

阿修羅「ブラックコーヒーとオレンジジュース、どっちが良いか？」

朱雀「…コーヒー。」

阿修羅「りょーかい。」

…。

阿修羅「あいよ。」

朱雀「…どうも。

それより、“あの言葉”は、一体どういう意味なんだ。」

阿修羅「“あの言葉”…？んあぁ、『俺が先輩だって事忘れんな』って奴か。」

朱雀「そうだ。」

阿修羅「んー…あれはなぁ…。

正直、お前さんが雪久翠を書記に落とした最低な奴って思ってた訳よ。
んで、あの言葉を言ってどんな反応するか試してた、って訳だ。」

阿修羅「そうして見事怖じけずに俺の所に来て聞いてきた……面白い結果になったじゃないか。」

…これだけ聞くと悪党の台詞に聞こえるのは気のせいか？

阿修羅「俺はお前の事気に入ったぜ。
……ま、ヤクザ一家の跡取りっつー変な肩書きの俺が言っても、納得しねぇーかもだけどよ。」

朱雀「……実際の所、どうなんだ。」

阿修羅「…何がだ？」

朱雀「ヤクザ一家の跡取りかどうか、だ。」

阿修羅「あー、あれは只の噂だぜ。
俺の親は普通の親だけど、何か勘違いされやすいんだよなー。」

……どうして勘違いされやすいんだ…。

阿修羅「っつー訳で、“これからも”よろしくな、蒼風朱雀。」

朱雀「…………は？」