転生した幻王様と剣武魔神！ｰ特別集Ⅱｰ (ページ24)

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EVENT ⅩⅧ：ユニの誕生日～4月14日～ページ24

ユニ？part

～夢～

あれ、ここは…。

桜の木の下…？

朱夏『懐かしい。』

朱夏…様……？
そんな、まさか…幻覚か…夢か……？

玄冬『再び、ここに訪れる事を約束しただろう？』

玄冬…様。

白秋『忘れたわけじゃあ、無いよな？』

白秋様…。

空天『“キル”。』

空天様。
そうか…。
これは、夢か。

こんな現実は、ありもしない。
何故なら、この桜の木に再び集まる事は無かったのだから。
これは我の妄想が創り出した夢。

朱夏『キル……いや、今はユニと呼ぶべきか。』

朱夏『ユニ、誕生日、おめでとう。』

……え……？

ユニpart

いつの間にか、ユニ(俺)の姿に戻っていた。

朱夏『数万年経っていても、キルはキルなのだな。』

ユニ『朱夏……様！あの、俺…。』

朱夏『朱夏で良いぞ。』

ユニ『じゃあ……朱夏、これは、夢なの…？』

朱夏『嗚呼、これはユニの夢だ。』

…。
だよ…ね…。

朱夏『だが、我々はナツメ達の中からユニの夢に移動してきた、つまりは……『本物』の我が伝えたいことじゃ。』

ユニ『え？じゃあ、目の前にいる朱夏は…。』

朱夏『夢の中での朱夏ではなく、この夢が終わっても覚えている現実の朱夏だ。』

ユニ『話が良くわかんないんだけど…。』

白秋『わからなくても当然だ。』

朱夏『……ユニ。』

ユニ『…はい…？』

朱夏『今世では、最後の最期まで生きるのだぞ。』

ユニ『はッ……はい！』

朱夏『今度は、夢ではなく、現実でこの桜を見よう…。』

～現実ユミとユニの部屋～

…ハッ！
…ゆ…め……？

ユミ「おーい、起きろー！」

ユミ「もうすぐみんな来るぞー！」

ユニ「あ、うん！」

今度は現実であの桜を、朱夏達と……姉ちゃん達と見たいな。