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第29話【本当は、後悔が……？】 ページ31

自分の事は、自分が良く知っている。

など、言えたものだ。

自分は後悔してない。

そう思い込んでるだけ。

本当は、自分が隠している。

自分の事を1番知らないのは、

自分なのでは無いか？

──────────────────────────

〜次の日 妖怪探偵団事務所〜

アキノリ「…で。」


アキノリ「何でみんないるんだッ！」


まどか「だって、トウマ君が『1回来てみてよ』って言うから…だから、来たんだ！」

アキノリ「トウマァァァァァァアッ！」

トウマ「……え？」

アキノリ「え？じゃねぇよ！え？じゃッ！」

マミ「ふふ、賑やかね。」

ケースケ「むしろうるさいくらいだよ。」

いや、全くそれよ。
騒がしいったらありゃしない。

今日は、妖怪探偵団の事を詳しく知るため、美樹さやか以外のみんなでさくら元町に来ている。

のだけれど…。

アキノリ「天然にも程があるだろうがッ！大体、イケメン面して天然って、世の女性殺しにかかってんだろッ！」

トウマ「え???どう云うこと？」

アキノリ「こんのイケメンがァァァァァァアッ！」

このイケメン許さないデブ君が怪奇案件をしてないの。
更に無自覚イケメン君はそのイケメン許さない(省略)君に何もしてないのに迫られてるしね。

なんなのよ、この状況…。

ナツメ「ストーｰｰプッ！っと！」

アキノリ「ナツメェ…。」

ナツメ「みんな来てるのに、何してんの。」

アヤメ「そうだよアキノリ君！」

アキノリ「はい！わかりました〜❤️」

……。
美少女大好きだけどイケメンはマジで許さないキモデブ君がマジでキモい件について。
……。
美少女大好き…(省略)。

アキノリ「……と云うか、さやかはどうしたんだ？」

まどか「さやかちゃんは、病院でお見舞いに行ってるよ。」

アキノリ「病院…？って、もしかしてお菓子の魔女がいた病院かッ!？」

トウマ「それより、お見舞いって…家族？」

まどか「ううん、さやかちゃんの好きな人、」

まどか「元々は期待のバイオリニストだったんだけど、交通事故にあっちゃって、それで…。」

ナツメ「……病院って事は、生きてるんでしょ？」

まどか「うん、元気…とは言いがたいんだけど。」


マミ「この話はやめましょうか。」

マミ「それよりも、いい加減話してもらいたいわね……Aさんが魔法少女になった理由。」

……ッ。
……。

話す…過去を…？


後悔なんて、無い。
だから、話しても良い。
筈、なのに…。

……。
本当は、後悔が……？

第30話【ハコの魔女】→←第28話【友達とは呼べない part2】

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