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しとしとと降り続く雨で外はぼんやりと暗い。
傘、入場口に置いきちゃったな…
取りに行く気にもなれなくて、ライブの余韻に浸る女の子たちの間をぬって、大通りまで出た。
降り続く雨に、ぐっしょり濡れてしまったロングスカートが重くて歩きづらい。
すれ違う人が不思議な目でわたしを見てる。
うつむきながら耳に残る新曲のサビを小さく口ずさむ。
「知ってほしいと願いながら…」
ステージの上の正門さんが歌う。
「伝える勇気すらない僕は…」
「Aちゃん、乗って」
優しい声がして顔をあげると
雨の中、バイクに乗った正門さんがいつものヘルメットを差し出していた。
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みぃ - N.Dormitory から読んでました！面白かったです！ (2019年9月6日 22時) (
レス) id: 5f0045d6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華音 | 作成日時：2019年4月7日 21時
