114.アオハル…!? ページ14
『ホァ、か、影山くん。』
亜「あっ、私はお暇しま〜す。」
『えっ、えっ亜美行かないでアッ』
推しの前で挙動不審になるのは今でも健在。結局ミッション失敗した私は、未だに影山くんに本当に彼女がいるのかすら確かめられてないため、無意味に避けてる酷い人になっていると思う。
嫌で避けてるんじゃないんだけど…。私の心の問題。
本当に教室から出ていった亜美の背中を見送る。私も今すぐ逃げ出したい……。だけどここから逃げたらいくら私でも良心が痛む…。さすがに影山くんが可哀想だろうり
あからさますぎるでしょ、今逃げたら。
私は、恐る恐る推しの方に向き直って、影山くんを見上げる。
『と、とりあえず椅子に座ってはどうでしょうか……』
そのイケメンフェイスで見下ろされると心臓が持たない。あと単純に近い、どうして?
亜美がいた場所に腰を下ろした影山くんは、モゾモゾとし始めた。
…トイレに行きたいのかな?連れション誘ってきたの?私女子だけど。
いやいやなわけ!!推しを目の前にしたとは言え、さすがに頭のネジが外れすぎだぞ私!
暫くして、うっし。と一言呟いた影山くんは勢いよく椅子から立って言った。
影「A、」
『は、はひっ』
座らせた意味…………結局さっきと変わってないし…………。
影「文化祭、一緒に回らねぇかですか!!??」
…ん?
『ごめん、私難聴かもしれない。もう一度聞いてもいい?』
影「〜〜っ……文化祭、一緒に回らねぇかって言ったんだボゲェ!!!」
『ひぃぃぃ、影山くん私を日向だと勘違いしてない!?!?』
影「日向に文化祭回ろうかなんて誘わねぇ」
そりゃそうか…ある一定の層にしか需要ないか…。
何故か息を切らしている影山くんは勢いよく椅子に座り直して、私の目を見た。
『…………………??』
未だに影山くんの言葉を理解出来ていない私は、彼の強い眼差しから目を逸らしては恐る恐る見てを繰り返す。
影「………?」
そして謎の沈黙。私が何か言わなければならないのか?いや、そうか。ちょっと今頭が働いてなくてな。ごめん、そりゃ首傾げるよね。
いやだって、さっきアオハルとは無縁って言った私のすぐそこにアオハルが落ちてるんだもん。そりゃあフリーズするよね。
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あまね(プロフ) - あっすき!! (2月23日 19時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
いお(プロフ) - うわめっちゃ好きです!更新楽しみにしてます! (2020年5月13日 19時) (レス) id: e27de575a2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 影山好きすぎる〜っっっ更新楽しみにしてます泣いつまでも待っております!!泣 (2020年5月6日 19時) (レス) id: 5973ca5896 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - えっえっ更新しないのですかっ!もどかしい〜〜〜〜 (2020年4月7日 1時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - きゃーーことりん読んでくれたの照れちゃう!!ありがとう頑張る! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年9月8日 20時