____…第39話…____ ページ39
Aside
「でも、どんな花だったか忘れちまって……
国中 走り回って取って来たんだが、お前の花、この中にあるか?」
「………ない。」
「はああああああ!?わ、悪い!!もう一回探しに行ってくる!!」
焦ったようなキヨを、後ろからフジさんが抱き締めた。おおっ、これはまさか。
「キヨ!!もういいから!!ホントにありがとう!!無視したり避けたりしてごめんね!!」
…人が気持ちよくお風呂を上がったら、なんでイチャイチャしてるんですか。
リア充爆ぜろください。
まあ、あの二人、仲直りしたみたいで良かった。
照れ隠しなのか、「離れろ!!気色悪ぃ!!」とフジさんを殴るキヨ。
そしてフジさんが怒り、喧嘩が始まる。
…良かった。いつも通りだ。
真っ暗な自分の部屋に戻った。明かりは付けず、ベッドに座った。
キレイな三日月だなあ……雲一つない。
「こんちゃーす!!」
「ふぁぁああああああ!?」
窓からダイナミック入場をして来た誰か。
ここ、3階なんだけど……月明かりに照らされた顔は。
「……レトルト、さん…………」
「キャア!そんなに睨まんといて!!かわいい顔が大無し!!」
「何しに来たんですか。」
ニーと歯を見せて笑うレトルトさんは、窓の所でしゃがんだ。
そして、白い手袋で、ピシッと2本指を立てた。
「2つほど、用があってな!」
開けっぱなしの窓から風が吹き、バサッとカーテンが揺れる。
下を向き、シルクハットで目が見えない。笑う口元だけ見えた。
「…謝りに来た。俺のわがままで、お前らに迷惑かけたし、大怪我もさせた。………悪かった。」
…反省してるのか、な?
まあ、わざわざ謝りに来てくれたんだし、許そうか。
「しっかり他の三人にも謝って下さいね。」
はーい!と、手を挙げて返事するレトルトさん。………いい子じゃないか。
「2つ目は?」と聞くと、何かを思い出したように、口を開いた。
「Aちゃん!俺な、Aちゃんに一目惚れしたんやけど、結婚してくれへん!?」
「頭大丈夫ですか?」
「いたって正常や!!」
私、レトルトさんに何かした?否、何もしていない。
会話もあまりしていないし、接点なんて1つもなかった。そんな私に一目惚れとか、冗談だろ。
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あみ - 本編最高すぎてこちらも読ませていただきましたが、、、いや本当に神です以上！！(?)本当に好みというかなんというか。ヒ.ジ.キ.の小説で一番好きかもしれません。こ.ーす.け.をのけ者扱いにしているような小説が多いイメージがあったので。この小説が本当大好きです！ (2021年7月25日 14時) (
レス) id: 2c5fd51ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - すごく、すごく良かったですっっっっっ...！(大号泣) (2019年11月22日 7時) (レス) id: 7c0d6b05b3 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@utaitelove(プロフ) - もう最高です…！！感動したと思ったら次はキュンキュンしてほんと私の心臓どうしてくれるんですか！影葉さん最高です( ；∀；)他の作品も全部読ませて頂きましたがほんとに天才ですね！？これからも頑張ってください (2019年1月1日 21時) (レス) id: a0615ac09b (このIDを非表示/違反報告)
アンジ* - 今になってもずっと読んでます！狂った国の王子様、こーすけが出てきたシーンで大号泣してしまいました。番外編、ぜひ読みたいです！影葉さん、感動をありがとうございました！ (2018年8月20日 20時) (レス) id: a0d4f82c90 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - ヒラ可愛い！死にそう！ (2018年2月3日 5時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影葉
| 作成日時：2015年12月5日 14時
