北山さんとyummy!な関係

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「ごめん、なんか俺書類ミスしてたらしくて今から会社戻んないといけないらしい…」








電話から戻ってきたと思ったら

急にニカちゃんがそんなことを言った








「あとは2人で楽しんで！」









そう言ってバタバタと店を出て行ったニカちゃん








「あいつ、どこまで自分勝手なんだよ」






って去っていったニカちゃんの後ろ姿を見ながら


宏光さんが言ったから







「こうなったらとことん食べちゃいましょう！」







私がそう返すと







「ん、そうだな！」








って笑顔を見せてくれた宏光さん







それから2人で色んな話をしながら

たくさん飲んでたくさん食べた







宏光さんの話はどれも面白くて


ほんとに居心地のよい時間が流れていった









「もうそろそろ帰ろっか」






宏光さんのその言葉に頷いて


レジへ向かってお財布を出すと







「こっちから誘ったし、俺が払う」








って少し強引にお金を払ってくれたから



ありがとうございますって素直にお礼を言った








宏光さんとの時間が楽しくて

いつもよりお酒を飲むペースが早かったからか


少し体がふわふわしてて

顔もいつもより熱い








「暗いし、家まで送ってくわ」







「えっ、1人でも大丈夫です！」








「いや、まじで心配だから…送らせて？」







そう言ってじっと私の目を見つめてくるから

深く頷いた









夜風に当たりながら2人で暗い道を歩く









「あのさ、連絡先交換してほしいんだけど…」








「あっ、いいですよー！」








そうして登録された宏光さんの連絡先








「またご飯誘ってもいい？」








「はい！もちろんです」








宏光さんの問いかけに笑顔でそう答えると








ふわっと私の頰に宏光さんの手が触れた







びっくりして固まっていると







「ちょっと飲みすぎた？」








優しく宏光さんがそう言うから








「だ、だいじょぶですっ！」








って言って宏光さんから離れた私









そんな私を見て







「前に俺が言ったこと覚えてる？」







って次は甘い声でそう言った宏光さん









「前に…？」








「うん、一人旅の時。Aちゃんに一目惚れしたって言ったじゃん？」









「…はい」

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