北山さんとyummy!な関係

一夜だけの彼 ページ19

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「ほんっと、ありえない」






降り続く雨の中

私の薬指でキラキラと光る指輪を見ながら



吐き捨てるようにそう言った私









今私の頰をつたってるのは




降り続く雨？




それとも涙？









ずっと一緒に暮らしてた旦那が浮気してた








知らない女の子と一緒に

夜のホテルに入って行くのを目撃して





最近怪しいと思ってたことが


確信に変わった









次の日に





「昨日の夜遅かったけど何してたの？」







ってドキドキしながら聞くと








「あー、会社の飲み会が思ったより長引いちゃってさ」









って涼しい顔で旦那が答えたから









「嘘つき」







ってボソッと呟いた







「え？」








「ほんとは女の子とホテル行ってたんでしょ。」









私がそう言うと目を見開いて


驚いてる旦那







「最低っ！」







大声でそう叫んで


待てよ、Aって私を呼び止める


旦那の声を無視して家を飛び出した









浮気しといて

あんなに涼しい顔で私の質問に答えるなんて



無神経すぎる









あんなに好きだったのに・・・









思い出すだけで涙が溢れてくる







止まらない涙を拭ってると








急に雨が止んだ







そう思ったけど違った







雨が私に当たらなくなったんだ…







今私の頰をつたるのは


涙だけ








びっくりして顔を上げると





傘をさして


私のことをじっと見る男の人がいた






私の顔を見て





「大丈夫？」








って言った彼









「え、・・・」








頭が上手く回らなくて

返事もできない私に









「とりあえず屋根あるとこ行こ。このままじゃ風邪引く」









そう言って強引に腕を引っ張って







私をコンビニの屋根のとこに連れていった彼









「うわー、思ったより濡れてんね」








そう言って私の服を触る






あれ、この人の顔どこかで・・・？







前に会ったことあるのかな…






なんて思いながら








「あのっ、もう大丈夫ですから」








「……」








「家に帰りますっ、ありがとうございました」









当然、家に帰るなんてできないから

この後どうしようかなぁなんて思いながら




くるっと向きを変えて歩き出そうとすると







�爛哀い鱈�







って腕を掴まれて引っ張られた

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