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ﾊﾟﾝｯ
鳴り響くピストル音とともにスタートする
前に並んだ青春の札に少し胸が高鳴る
こういうのは迷わずに取るのが一番だ
目の前にある札を取る
『男友達、か』
"友達"というワードに少し安心している自分がいる
いつもの自分なら、迷いなく選ぶのは慎太郎
しかし純粋に想ってくれている慎太郎をこれ以上弄ぶようなことはしたくない
それに、慎太郎は私にとって友達以上の存在であることに嘘はないから。
恋には及ばなかった、友達以上の存在
そんな慎太郎の方を見ると彼より視界に映り込んでくるのは隣の蘭ちゃん
彼女は慎太郎のことを想っている人
慎太郎を前に進ませてくれる人かもしれない
『2人の間になんか入る権利ない、』
頭をフル回転させて周囲を見渡すと
迷っている私の視界に、一番先に入る人物が1人
ごめん慎太郎、少し逃げていいかな
『ジェシー！』
ごめんジェシー、こんな私を引き受けてくれるかな
「待ってたよ、Aちゃん」
そうやって微笑む彼はやっぱり王子様で
『いい、かな？』
一応確認をとる
「もちろん、」
そう言ってジェシーは私の手を取り走り出す
悩んでいた私のせいで開いた距離を縮めるように、どんどん加速していくジェシー
そんな彼に引っ張られて、3人を抜いた
ゴールした時にはゴールテープは既に切られていて、
「2位か〜、ごめんねAちゃん」
1位じゃないことに謝る彼
『ジェシー凄い抜かしたじゃん！すごいって〜、
ありがとう』
てか私が遅れただけだし、
と落ち込む彼を擁護する
「やっぱり俺とAちゃんは一位になれないのか〜」
そんな悲しい顔されたらかける言葉も見つからない
『そんなことないよ、』
「気にしないで？相談役No. 1になれるように頑張るからさ」
『無駄に発音いいよ、ジェシーせんせ。とっくにナンバー1だから』
そう言うとジェシーはいつもとは違った風に笑う
「Aちゃんは相変わらず発音日本人。ありがとう、じゃあ次俺だから行ってくるね」
背を向けた彼の背中はいつもより大きく見えた
『ジェシー頑張れ！』
さっき慎太郎が言ってくれたように、ジェシーにも声をかける
ジェシーは振り返らずに手を振った
その行動に込められた想いは、私には計り知れない
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ゆな(プロフ) - 続きが気になって気になって仕方がありません。早く主人公ときょもが付き合わないかなと思ってしまう自分がいます。切ないです>_< 続き楽しみ待ってます。 (2020年4月23日 19時) (
レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - ちなこさん» コメントありがとうございます！その気持ち、少し分かります笑 ご意見ありがとうございます！ (2020年4月23日 9時) (レス) id: a22ab0fda4 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！！そして、少しななこちゃんと大我くんを応援してる自分もいます…慎太郎orジェシーと主人公ちゃんでもありなんじゃないかなと思えてきています！！笑笑 (2020年4月18日 6時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - 杏樹さん» こちらの方もコメントありがとうございます！嬉しいです！その件については本当にごめんなさい、ちゃんと更新しますのでしばらくお待ち下さいm(._.)m (2020年4月11日 15時) (レス) id: a22ab0fda4 (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - 展開が気になりすぎます！！更新楽しみにしてます (2020年4月11日 0時) (レス) id: ed7f3b0166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美海 | 作成日時：2020年2月14日 7時
