love train (ページ9)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:101,101 hit

8 ページ9

高校に入って友達が3人になった。

それでもlove trainに乗るのは変わらない。

今日は京本さん1人のようだ。

イヤホンをつけて、席に座って寝ている

寝顔にも思わず惹かれて凝視してしまう。

私をみる周りの目が痛い、、、、

10分も立たないうちに京本さんの降りる駅に着く。

アナウンスの声に慌てて目を覚まして降りる

彼のいなくなった席に置いてあるのは、、、

『あ、お弁当。』

傘とかなら駅員さんに渡しておけばいいだろう。
よりにもよって弁当箱、、、。

慌てて彼を車内から探して見つけた先はもう改札口の目の前。

『どうしよう、、、、せめて同じ学校の人、、』

お弁当を手に持って独り言を漏らしていると

「あ、それ京本のだ。ごめんね、それ俺が渡しておくから大丈夫だよ。」

声をかけてくれたのはこの前京本さんと話していた、、、

「あっすみません、僕宝成高校の松村です。そのお弁当の持ち主の知り合いだから、、！」

そう、北斗さん、松村北斗さんっていうらしい。
彼もイケメンなんだよなあ

『ありがとうございます、助かります！よろしくお願いします』

京本さんとは何もない日だったけど、なんだか少し近づけたんじゃないかな、、なんて思った