love train (ページ7)

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「今日は遠足の班を決めるぞー。HR委員の田中と森本、後は任せたからなー」

そう言われて渋々前に出てくる2人。

この2人のことはあんまり知らないけど

「ちぇ～、先生ほんとやる気ねーよな、ったく。」

「みんな～、とりあえずグループで固まってみてよ」

なんて言いながらも1番楽しんでるのが表情と声色から伝わる

『ななこちゃん一緒になろうね～』

「うんうん！ならないと死んじゃう」

この2人組は即決だ。

しかし

「あ、一応言っとくけど女子2人、男子2人の4人班ね！！」

だよねー、、、

どうする？なんて表情でお互い顔を見合わせる

「あー！はいはい！俺と樹はあそこの班入りたい～」

森本くんが通る声で言って指をさしている先には

「ねえ、Aちゃん。私たちのことだったりする？」

『う、うーーん。違うよきっと！』

いや絶対そう。

でもなんで？クラスでも目立ってモテる彼らが？

「無視しないで～笑岡野さんと早坂さんのとこだってば！」

『えっ、ごめんなさい、！私たちでよければ、、、』

「バカ、慎太郎声デカすぎて怖がってんじゃんー。ごめんね？いきなり。慎太郎がさ～...」「ちょ樹、」

この通り、真反対なキャラの彼らが私たちのグループに入りたい理由

たぶん

ななこちゃんが可愛いから

「ねえAちゃん、絶対狙われてるから気を付けて、、！」

『いや私はないって～、田中くんとかさっきからななこちゃんの方しか見てないし笑』

こそこそ話す私たちに不思議そうな、不安そうな目が向けられる

「もし嫌だったら別に、、」

なんてらしくないことを漏らす森本くん

彼にもきっとプライドはあるだろうし
断る意味もないし

『全然いいよ！よろしくね～』

「よっしゃ！ありがとう～」

心なしか彼の頬も桜色に染まっているように見えた