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HS「早く決めて。」

いや無理だって言って決めたんだけど


HS「…。」


圧がすごい。

『何よ!自分だって優柔不断なくせに!』


HS「…。」


殺気がすごい。

『わ、分かった。じゃ、一旦OKってことで』

HS「じゃあ今日は割り勘ね。」

『え?奢ってくれるのでは?』

HS「何言ってるの?僕の良心はさっき崩れ落ちたよ」

『きょ、今日は楽しかったなあ、あはは、また連絡して会おうね!!』

HS「うん。まだ話さなきゃいけないことあるし。また呼ぶよ」







OKとは言ったけど考えなきゃまずいよな……






結局お金はホソクが払ってくれた


でも怖いからせめてアイスコーヒーだけでも自分で払った

会計の時に店員さんにファンなんです!なんて言われて少し機嫌が良くなってたみたい

怒ったらシャレにならないくらい怖いんですよーって言ってやりたかった

HS「何?」

『え!いや、何も?』

HS「また連絡するからな?無視しないで来いよ?」

『も、もちろん』


怖。









用事があるみたいで派手で暖かそうな上着を着て颯爽と歩いていくホソク

私は行く宛もなく反対方向へ歩く

空いていた公園のベンチに座って考えた




ナムジュンさんってそんな人なのかな…


なんというか、ちょっと残念だな、って思った

一度会っただけだけど丁寧に挨拶もしてくれて、礼儀正しい人だなって、紳士なんだろうなって思ってたのに


なんか話を聞いてたら誰でもよさそうっていうか

案外チャラい人なんだ、って


まあ、アーティストとか私の知らない世界なんてそんなものなのかな



















さ、帰るか。









ビジネスホテルに(泣)

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作者名:こここみ | 作成日時:2022年11月3日 12時

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