愛を見つけて【NJ】 (ページ19)

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NJside

朝起きると、いい匂いが部屋に立ち込めている

いや、いい匂いのおかげで目が覚めたのかもしれない

部屋を出ると彼女がキッチンで朝食を作っている

起きたらご飯を作ってくれる人がいるなんて久しぶりだなあ

NJ｢おはようございます」

『わあ!びっくりした!おはようございます…』

驚かすつもりで言ったわけじゃないんだけど…

『まだもうちょっとかかるので､服着替えて､顔洗って、歯磨いてきちゃって下さい』

なんか子供みたいな扱いを受けている気がする､俺｡

いつもはパジャマを着たまま寝癖もついたまま朝食をとっているけど、彼女に言われた通りにしよう

『簡単ですみません』

目の前に置かれる朝食

俺も手伝おうとしたのに、丁重に断られた

NJ｢いや!全く…朝からありがとうございます」

『えっと､オランダ風のオープンサンドです』

NJ｢わあ、美味しそう…」

『どうぞ』

NJ｢じゃあ、いただきます」

…美味しい

NJ｢これはバターだけじゃないですね」

『分かりますか!実はこれバターを常温にして』
マスタードと混ぜてあるんです!今日は一段と寒いので､スープはかぼちゃを切って作ったのですが……それをペースト状にしてあるものは今日の夕飯にデザートでお出ししますね!』

料理の事になると急に饒舌になる彼女

『…すみません』

NJ｢僕の知らない事なので､聞いていて楽しいです｡勉強になりますね｡」

『そうですか?でも実践はしなくて結構ですからね!私がやりますので!』

NJ｢はいㅋㅋ分かりました」

思った以上に深刻に言うから笑ってしまった

NJ｢そういえば、僕が起きたのが朝の6:00ですが､いつから起きてたんですか?早くから起きて､朝食も作ってもらって申し訳ないです」

しっかり服も着て、メイクまでしているし…

『気にしないでください、私はナムジュンさんより早く起きないとまずいので』

NJ｢え?」

『いえ、お気にせず』

そう言うと彼女はお皿を手際よくキッチンまで持っていった