太宰さんの妹さんは病弱なようで

９話『熱の中の任務』 ページ9

「探偵社にですか？ でも、探偵社には太宰が！」


《Aちゃんは太宰くんに嫌われたと思っている
だから 捨てたとね。


でも、実際は違う。

太宰くんがAちゃんを嫌いになるなんて
私がエリスちゃんを嫌いになるぐらいありえないよ》



例え話がおかしい が確かに青鯖がAを嫌いになるとかありえない。

彼奴は重度のシスコンだからな。



「荒治療ですか...」


《そういう事になるね。


実際、太宰くんが居なくなってAちゃんも昔より体調を崩しやすくなったし》


だが、今のAを太宰に会わして良いのか？


Aまで探偵社に行きたいとか言わないか？



でも...


「Aに任務をさせます。


あの二人には仲良い兄妹でいて欲しいですから」




妹の幸せを願うのが兄ってもんだろ。



俺は少なくともAの事 本当に妹だと思ってるからな。




首領から 《宜しく頼んだよ 書類は部下に持って行かせるから あっあと、紅葉君との任務はまた組ませてあげるから》

っと聞こえ そこで通話が終わった。


スマホの画面を数秒の間 見てAの部屋に行った



「大丈夫か？」

俺が見るとAは微笑んだ。

んん！！可愛い。



『咳も落ち着いたから大丈夫』



「あーえっとなァ...


さっき首領から電話が掛かってきて手前に任務だとよ」


そう言うと更に花が舞っている様な笑顔を俺に向けた。

やっぱり 探偵社に行くのは...


いやいや。駄目だ。

『どんな任務！？』


「っと 先に 紅葉の姐さんとの任務はまた組ませてくれるとの事だ。




で、任務は武装探偵社にある書類を届けて欲しい
だとよ。」


一瞬 Aは戸惑ったような顔をしたがすぐにベットから起き上がった。

『了解。任務を遂行します！』

そう言いながらAは椅子に掛けてあった黒外套を腕には通さずに肩から羽織った。


青鯖と同じく 片目に包帯をして と言うか
Aの場合はまァ...片目の視力がない。だから、昔
" 片目の視力がないなら包帯をしてても同じだから
お兄ちゃんとお揃いにするー！！"

っとの事で片目に包帯を付け青鯖が調子に乗って
Aにも包帯を全体に付けた。


で、そのまま今に至る。


風呂から出て包帯巻くのめんどそうなんだがなァ。

『中也お兄ちゃん！その書類は何処？』

「届けに来るって言ってたぞ」

『じゃあ、外に出とく！

行ってきます！！』



「あっおい...



まァ...行ってこい！！」




青鯖と話せよ




A。

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