41話『お迎え2』 ページ42
『中也お兄ちゃんそろそろ帰ろ?
姐様からも頼み事もされてるから』
「あっすまん。」
今まで喧嘩をしていたのが嘘のように扉の方に歩いて行った。
『じゃあ お兄ちゃん...またね』
「あぁ...またね」
最後に笑顔のお兄ちゃんが見えて探偵社の扉が閉まった。
『中也お兄ちゃん 仕事してくれてありがとね』
「気にすんな。それより 俺の知らねェ所で結構仕事してたんだな」
『そう?』
そんなに仕事してたかなぁ...
「そうだ。開かねー金庫が車の中にあるんだが」
『ふふっ...私におまかせ』
今日の任務で見つけたんだ。
因みに私はコートの上にいつもの黒外套を羽織ると言う少し変わった格好をしている。
この外套は首領からマフィアに入った時にその証として貰ったもの。要するに8歳からずっと来ているので落ち着くんだ。
それにナイフと短機関銃も入ってるからね。
このナイフは中也お兄ちゃんから貰ったもの
いつも私の事を助けてくれたんだ。
いつも肌身離さず持ってる。
もちろん 今日、出掛けた時もコートの"内ポケット"に入れて。
「そうだA。帰ったら姐さんの所に行った後に
首領の所に行ってくれ」
『あっうん。分かった』
首領から?多分、お兄ちゃんと会ったからかな...
首領にも伝わってるだろうし。
探偵社を出て中也お兄ちゃんの車に乗った。
「これだ。開けれるか?」
金庫を受け取り振ってみる。
『中也お兄ちゃん...多分、これ空っぽだよ』
「あー何かやけに軽かったな...」
まぁ開けて見ないことには分からない。
外套のポケットからヘアピンを取り出し少し捻じ曲げてから鍵穴に入れた。
カチャっと音がなり何故か勢いよく蓋が空いた。
「空っぽだなァ...」
『空っぽだねぇ...』
変な空気が車の中に流れた。
うん。まぁ...よくある事だ。
「...出発するぞ」
『うん』
この空気を断ち切るように中也お兄ちゃんが車を出した。
「...今日、楽しかったか?」
『楽しかったよ。広場とか色々な所を回った』
「広場つったら今日、マフィアの傘下の組織の1人が少女に襲われて軍警に捕まったて聞いたんだが何か知らねぇーか?」
あーあれ軍警だったんだ。
『その少女...私だよ』
「マジか」
マフィアにもう情報が行ってたんだ...
『何か...不味かった?』
「別に大丈夫だ」
ならよかった。
『まぁ...一般の人の前で取り引きなんて馬鹿だね』
マフィアと関わってるのにその組織は無能かな
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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時