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40話『お迎え』 ページ41

探偵社に戻り数十分した所でノック音が聞こえてきた。

「どうされましたか...って中原さん!」

敦くんのその声と同時に隣から「うわっ」と言う声が聞こえてきた。

『中也お兄ちゃん!』

「A。その格好どうしたんだ?」

『ナオミさん達が似合うからってくれたの』

たった今さっき谷崎さん兄妹と与謝野さん外出したが私達が帰ってきた時にその服 上げるっと言われたのだ。

「確かに白色も似合うな。」

『ありがとう!』

でも...この服は今日で着るのが最後になるだろう。

着る機会なんてないし白色は返り血を浴びた時に目立つからね。

「ちょっと蛞蝓の癖して私の可愛いAに何言ってんの」

「あ"ぁ!?手前 居たのかよ」

「えー?なに?気付いてなかったの?」

始まった...

このままだと永遠とこの喧嘩が続く。


止めないと...

でも、この光景を見るのも久しぶりでもう少し見ていたいと言う気持ちもあった。


「A姉様 止めなくていいの?」

いつの間にか隣に来た鏡花が不思議そうに私を見ていた。

『ふふっ...止めないと駄目なんだけどこの2人の喧嘩が懐かしくてもう少し見ていたいな...なんて』

姐様だって待ってると思うから早く帰らないと駄目なんだけど...ね。

「A姉様...今、幸せ?」

『どうかな...鏡花は幸せ?』

「私は 幸せ...敦も居るから」

そう言って敦くんを見る鏡花。

そこまで離れてなかったので会話が聞こえてたみたいで恥ずかしそうにニッコリ笑っていた。

『そう。なら私も幸せだよ鏡花達が幸せなら私も幸せ』

しゃがんで鏡花の頭を撫でる。

敦くんは鏡花に幸せをくれたんだ

「...姉様!!」


ギュッと私に抱き着いてくれた。

この子は...昔とは大違い

闇から抜け出したら人はそんなに変わるものなんだね。

『鏡花...貴方は闇の花なんかじゃないね
貴方は光の中に咲いてこそ輝く花。

そうだ鏡花...1つだけ言わせて』

「なに...?」

『マフィアは悪い人達...鏡花にも悪い事をしたかもしれない。でも、出来ればマフィアの皆を嫌いにならないで』

「分かった...嫌いにならない」

『ありがとう』

マフィアの人達は貴方の事が大好きなの。

もちろん関わった事がない人もいるよね

でもね 姐様や龍くん 中也お兄ちゃんそれに私。

龍くんは不器用だから中々 気持ちを表現出来ないけど本当は鏡花の事を妹のように可愛がってたんだよ



鏡花...

貴方の事を好きでいてくれる人は何人もいる


その事を忘れないでね。

41話『お迎え2』→←39話『1つの場所』



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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ!!ありがとうございます!!更新頑張りますっ! (2018年5月6日 18時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…! 更新待ってますね! (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます! (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください! (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます!頑張りますっ!! (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yukinoyado | 作成日時:2018年3月31日 13時

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