29話『偶然の遭遇』 ページ30
『お兄ちゃん なに食べたい？』
スーパーにつき食品を眺めながらお兄ちゃんにそう問う。
「Aが作ってくれる料理なら何でもいいよ」
嬉しい言葉でもあり 1番 困る言葉である。
『お兄ちゃんの好きな物は...
お酒と味の素と蟹缶』
何にも参考にならなかった...
いや。蟹缶なら使える。
『お兄ちゃん炒飯でいい？』
「もちろん いいとも！」
よしっ！蟹缶を使った炒飯を作ろう。
えっーと...炒飯の材料は
ご飯，卵，塩，サラダ油
後は味付けの調味料。
『家に蟹缶ってある？』
「うん。まだ大量にあるよ」
大量に...今日、炒飯に使ったら処分しようかな。
(あれ...なんか恐ろしいこと思われた気がする)
・
材料の所を探すが中々 見つからない。
ここに来たことないからなぁ...
「あれ？太宰さん？」
後から最近 聞いた声した。
「おや。敦くんに鏡花ちゃん。仲良く買い物かい？」
今日、会った敦くんか。納得。
そして鏡花...？
真逆...。鏡花は行方不明と聞かされた。
それは嘘？探偵社に行ったことを隠してた？
私は鏡花をとても可愛がっていた。
それは姐様 以上だったかもしれない。
だから多分、私が悲しむから...そうさせないために
探偵社に行った ではなく 行方不明と言ったのだろう
相変わらずマフィアの皆は優しいな...
でも...今の私にそんな優しさは不要なのに
そう思いながら私は振り向いた。
そこには敦くんと相変わらず可愛い着物を来た鏡花が居た。
「A...姉様」
『ふふっ...相変わらず可愛いね鏡花』
鏡花は私を見て少しだけ怯えていた。
まぁ...そうか。元仲間だけど今は敵同士。
殺されるかもしれないと警戒されるよね。
『そんなに警戒しないでよ。
私、鏡花が探偵社に行った事を今 知ったのに』
そう言うと目を丸くする鏡花。
お兄ちゃんは"出た...マフィアの過保護"と頭を抱えていた。
「A...鏡花ちゃんと話すのは別に構わないのだがまずは買い物を済まさないかい？
その後、家でゆっくり話せばいいじゃないか」
お兄ちゃんにそう言われここがスーパーだった事を思い出した。
『そうだね。
鏡花、敦くん 今日はお兄ちゃんの家でご飯作るから一緒に食べない？』
「いいんですか！？あっ...鏡花ちゃんはどう？」
「私も久しぶりにA姉様のご飯 食べたい」
『いいよね？お兄ちゃん』
「もちろんだよ」
私達は買い物を済ませスーパーを出た。
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yukinoyado(プロフ) - 和菓子さん» おぉ！！ありがとうございます！！更新頑張りますっ！ (2018年5月6日 18時) (
レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 1話1話、最後のまとめ方が凄い…！ 更新待ってますね！ (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 夏咲 ゆきあさん» いえいえ。こちらこそありがとうございます！ (2018年4月30日 17時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
夏咲 ゆきあ(プロフ) - twitterではありがとうございました。応援してます。更新頑張ってください！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: 9c923fb67a (このIDを非表示/違反報告)
yukinoyado(プロフ) - 凛歌さん» ありがとうございます！頑張りますっ！！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: fcd1afde8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yukinoyado | 作成日時：2018年3月31日 13時
