プロローグ ページ1
side A
「…別れよ」
冷たく白い吐息と共に流れたのは無機質な声
雪の降る年明けのこと
大阪で降り積もるなんて珍しくて
まるで私たちの関係の終わりを告げるかのような天気
屋根に守られて唯一白くない冷え切ったベンチに2人
大毅「…はっ、何言うてんねん！なんで……」
寒さも加わったからか真っ赤な表情で真剣に訴える表情
そんな顔で反論する大毅に私の心は痛くなる
嘘だと言いたかった
大毅にこんな顔をさせたくなかった
「…私さっ、もう大毅とおるがしんどくなった…っ
自由に、普通に恋愛がしたい…」
嘘…
こんなこと本当は一つも思ってなかった
本当は好きで仕方ないのに
そんな本心を押し込めてヒール役になり、尖った氷を投げつけるかのように冷え切った言葉だけを並べる
「…じゃ、バイバイ」
溢れそうな涙を必死にこらえた
この一言を言うだけでもどれだけ苦しかったか
でもそれ以上に辛そうな顔をする大毅の顔を見ることが出来ず、背を向けて走り去った
最愛の人との別れから、もう4年
体の違和感を感じ思わず病院に駆け込んだ冬のこと
エコー写真に映る可愛い我が子と共に突きつけられたのは大毅との今後
あの時に真実を伝えられていたら、今も彼といれたのかもしれない
彼の隣で幸せに過ごせていたかもしれない
でも私はそんな無責任なことはできなかった
きっと優しい大毅は、自分の夢だったデビューまでも諦める気がしたから
私のせいで夢を捨てるのは嫌だった
ずっと隣でデビューを目指し奮闘していた姿を見ていた私はそんなことを出来るはずがなかった
でも中絶することはもっと不可能だった
最愛の人との間に生まれた子を殺すことなんて無理に決まってる
だから、雪の降る夜彼に背を向け走る中、腹を括った
何としてでも１人でこの子を育てていく、って
幼すぎた私たちの儚い恋物語_＿＿＿＿＿＿＿
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yunanewspink(プロフ) - 2の方も読みたいです！ (2020年1月16日 17時) (
レス) id: a6f882ecab (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - 陽奈さん» コメントありがとうございます♪
読みにくいですね(T_T)すいませんm(_ _)m (2015年11月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 821cadcf5b (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - 続けてのコメントですみません...。 お兄ちゃん2のほうで読み方書いてありましたね(笑) すみません。 (2015年11月19日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 あの〜いきなりですみませが一つお聞きして良いですか。 息子さんの名前蒼空これ何て読むんでしょうか。 なんかすみません。 (2015年11月19日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
柚月(プロフ) - 望翔さん» ありがとうございます！
これからもお付き合い頂ければ、嬉しいです(^_^)v (2015年11月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 821cadcf5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚月
| 作成日時：2015年10月29日 0時
