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現在場所、ポアロ。
私と梓さんはお昼時のピークを過ぎて、店裏の在庫整理を行っていた。
さっきは大変だったね、や、あの人また来てたね、など世間話を交えながら整理を進めていると「あっ」と梓さんが声を上げる。
「パフェ用のコーンフレークが無くなってる……今使ってるやつで最後なのね」
『発注しますか?』
「そうね!残りのコーンフレークってどれくらいあったっけ?」
そう梓さんに聞かれたので常温保存が出来る調味料などが置いてある所に確認しに行くと、コーンフレークの袋はとても軽い。
まさか、と思って袋を開けてみたら、中身はほとんど無かった。
慌てて梓さんの元へ戻り、この事を伝えると「えっ」と困った表情。
「どうしよう、午後の時間帯はパフェ出るのよね」
『……あの、私買いに行きましょうか?』
「えっ?」
『コンビニとかに売ってますよね?』
「売ってるけど……前にもAちゃんに買い出し行ってもらったし、今回は私が行くよ?」
『……メニュー、作り方わからないんです』
梓さんの優しさを押しのけるような私の一言に、梓さんはあっという顔をする。喜怒哀楽が多くて素晴らしい。
「じゃあ、また頼んでもいい?」
『はい、大丈夫です』
「ありがとう!」
私は着けていたエプロンを脱いでカウンター席の端っこに置き、梓さんかれ預かったお財布を片手に店を出る。
少しだけ雲行きが怪しいけど、コンビニ行くだけだし大丈夫でしょ。
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作者名:-naki- | 作成日時:2018年5月10日 15時