人生とは甘美である。Jun.M (ページ11)

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私は平日に何度か、土日はどちらも、ここでホステスをしている。
いくらかまだ残っている借金を返済するために。
高校を卒業してからは週払いで貰えるバイトとの掛け持ちで借金返済と生活費をまかなっている。

５年前ある酒屋で掛け持ちをしており、この店へ仕入れにに来た事がきっかけでママと出会った。

毎日重いお酒を運んでくる私にママはとても優しかった。

あるとき生活費を切り詰めるあまり貧血気味で無理をしていまい、この店で倒れてしまった。

そんなとき店のホステスの人もボーイさんもとても優しくしてくれて
ママは私のために栄養のあるごはんを用意してくれた。

お店に仕入れるたびにママは「これ食べなさい」と気にかけてくれた。

そんなことが１か月くらい続いたとき、なぜ若い子がこんな夜遅くに重労働の仕事をしているの？
とたまたま聞かれ、借金のことを話すこととなった。

そしたらママは週払いでここのホステスで働くことを提案してくれた。

幸いにも空きが出ており新たな求人を出すところだったらしい。

そんないきさつがあり、その時からここでお世話になっている。

お店が開店し、今日もお客さんがやってくる。

ここはママがそれなりの社会人経験もあり、店に足を運ぶ客層はとても落ち着いた方が多い。

そしてママの個人客は、経営会社や金融会社の社長なども多く、割と接待で使われることも多い。

昼間はOL。夜はホステス。
それが私の生活。
幸いにもこの生活を送ってからは借金はだいぶ減った。
完済まで後少し。