検索窓
今日:144 hit、昨日:81 hit、合計:315,164 hit

14 ページ14

「侑先輩のトスめちゃくちゃ打ちやすかったです!」


「侑、コースの打ち分けうまなってない?!」


ここ最近腕に磨きをかける侑が「せやろ」とにこにこしながら返す。


「すごいよなあ、俺も侑先輩みたいになりたいわ!」


後輩の言葉にご満悦している侑がサーブを打とうとした時、侑の写真を撮ろうとしているAが視界に入る。


侑「Aちゃーん!俺の事かっこよく撮ってな〜!」


手を振りながら侑が叫ぶと、Aがこくこくと頷いてカメラを構えた。


ふう、と息を吐いた侑が高くボールを上げる。


侑(ああ...良い感じ)


ふわりとジャンプした侑が凄い音を立ててサーブを打った。


侑「どうどう?かっこよく撮れた?」


A「はい!」


Aが一瞬にこりと笑い、直ぐに写真を確認する。


侑「あー、気になってる子が俺の事しか見てないの最っ高やな〜...」


侑が写真を確認するAを眺めていると、背後に影が忍び寄った。


「なんや?またストーカーしてんのか?」


侑「ひっ!北さん!」


ジャージを肩にかけた北がじっと侑を見る。


侑「人聞きの悪いこと言わんといて下さいよ〜Aちゃんからパワーもろてたんです!」


北「...パワーなあ。そのお陰かは知らんけど最近調子良いみたいやな」


侑「だから言うたでしょ?調子良くなるから見といてくださいって」


北の目線に怯むことなく、侑が目を細めて微笑む。


北と侑が話す所に写真を撮り終えたAが駆け寄った。


A「北さん、今日もありがとうございました。写真撮り終わったんで失礼します」


北「はい、お疲れさん」


ぺこりとお辞儀したAが体育館を出ようとした時、侑が声を掛けた。


侑「あ、Aちゃん。明日の準々決勝(兵庫県代表決定戦)来んの?」


A「はい、部長と一緒に行きます」


侑「ほんま?Aちゃん来てくれたら心強いわ〜」


侑がニコッと笑うと、北が不審な目で侑を見た。


北「嫌やったら嫌って言うねんで」


侑「ちょっとそれどういう意味ですか!」


3人の会話が盛り上がる中、それを見ていた治が視線を逸らした。

15→←13



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (725 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1437人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 宮侑 , 宮治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かなめ/ | 作成日時:2020年4月13日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。