愛されないまま【twst】

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トレイside





Aはあの日から眠ったままだった。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿Aの表情は＿＿＿





ユニーク魔法。






だったら今は効果が切れているはず…




そう思い、改めて俺はAの顔を覗く。



尖った鼻。


ぷるんとして血色の良い唇。


癖一つない茶色の髪。



綺麗な二重の目。

きっと目を開けたらキラキラ輝いているのだろう。




だけど、その目の下にはくっきりと隈ができていた。




心なしか顔色も悪い。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿これも全て俺たちが………………








でもまず、監督生に酷いことをしたAが悪いのではないか。






俺はまだ、Aを完全に信じ切ってる訳ではないが、少しは監督生のことも疑ってはいる。




あの純粋な性格のAが、そんなことする子だとは思わないから。





それでも、Aのことを完全に信じ切れてないのは、やっぱり同寮同士でも、Aが素を出してくれていないからだろう。



それに比べて監督生は、誰にでも人懐っこく、フレンドリーだ。




…だから、出会って間もない子の方を、俺は信じてしまうのだろう。



嘲笑気味になりながら、眠っているAのほうを見る









と。








A「………………ん、うぅ………？」







『！！！！』







何日も寝ていたAが目を覚ました。





そこから一悶着あり、人間の言葉ではない()言葉を発してAは慌てて部屋を飛び出していった。








元気そうでよかった。









でも俺は、今まであいつにしたことを思い出していた。





監督生が傷つけられたと聞いたときから、




話しかけられても無視、





態度は素っ気なく、





必要最低限は話さぬよう、避けていた。







そりゃ目覚めてそんな奴が目の前にいて、ここに居たくは無くなるな。









『………………我ながら都合がいいよなぁ…』









そう言って俺は、自分を嘲笑った。

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