109 鳴宮side ページ11
鳴宮side
「本当におめでとう、お前ら」
その声は間違いなく雅さんのもので、本当に無事だったことに安堵する。
「雅さん！」
海斗の声に一斉に雅さんの周りをみんなは取り囲むが、一人出遅れたのかその様子をただ見つめていた。
「心音、行かないのか？」
声をかけるとゆっくり、首だけを俺の方へ向ける。
何か言いたげそうな瞳は見開いているだけで声にならない。
ん？と首をかしげるとその大きな瞳からは次々と雫が溢れてきた。
「ちょ、心音？！」
俺の焦った声に気付いたのか、雅さんがあの輪から抜け出し駆け寄ってきた。
「どうした？」
「や、その…心音が」
心音の顔を覗き込んだ雅さんもギョッと目を見開いた。
ゆらりと揺れた心音の身体は雅さんの胸元にポスッと倒れた。
心音の手は雅さんのシャツを強くつかむ。
「あぁっ…ああああっ！！！」
雅さんに触れた瞬間、心音は声を上げて泣く。
シャツを掴む手は雅さんの存在を確かめているみたいだった。
ずっと、不安だった気持ちを隠していたのか…
不安だったはずなのに、俺の背中を押してくれて、いつも通りにふるまって…
静弥たちも驚いたようにこちらを見つめていた。
そりゃそうだ、人の目を気にすることなく声を上げて泣く心音を俺たちは初めて見たのだから。
俺は、そっと心音の背中を撫でる。
少しでも落ち着けれるように。
少しでも、彼女の力になれるように。
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AYUMI(プロフ) - できれば想いを交わし合ってその後は……という展開も見たかったですw! (2021年10月16日 22時) (
レス) id: 3b6a14b16e (このIDを非表示/違反報告)
AYUMI(プロフ) - 全部読ませて頂きました！凄く面白いし、私は湊が好きなので夢主を自分に当てはめて妄想することができたので嬉しかったです！キュンキュンしましたw (2021年10月16日 22時) (レス) @page16 id: 3b6a14b16e (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 捺美さん» 読んでくださり、ありがとうございます！本当はすぐにでも新作を...と考えていたのですが怪我の手術をすることになったので新作はさにになりそうです。もしも、新作を書く時はまた、よろしくお願いします！ (2019年2月26日 2時) (レス) id: a160fbb1ce (このIDを非表示/違反報告)
捺美(プロフ) - 1話から拝見させていただきました。ストーリーに合うとても素敵な描写が思い描けていて読んでいて面白かったです。新作もあれば是非拝見したいです。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: aacc5df4fa (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 水無月さん» 読んでくださりありがとうございます！応援もありがとうございました！そう言って頂けて嬉しいです！コメントを頂けて励みになっています！本当にありがとうございます！ (2019年2月22日 19時) (レス) id: a160fbb1ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀河 | 作成日時：2019年2月21日 15時
