聞いてますか白石さん【鬼滅の刃】

白石さんが45人 ページ46

神崎side







縁側でカナヲとAはいつの間にか眠っていた。
互いに寄りかかって眠っているから
ついつい可愛らしくて笑ってしまう。

春が近づいてきたので日向が暖かくて
眠くなってしまうのは重々承知だけれど、
流石にまだ少しだけ肌寒い。









｢2人とも、風邪ひくわよ…
カナヲ、Aー｣


｢…アオイ、しー｣


｢起きてたの？｣


｢うん｣









口元に人差し指を赤く紅に彩られた口元に
持っていき、可愛らしくてしー、なんてしながら
嬉しそうに微笑むカナヲ。









｢アオイ、洗濯物が終わったなら休憩しよう？｣


｢でも、まだ頼まれた仕事が山ほど｣


｢あら、良いんですよ？｣


｢胡蝶様…！｣







いつの間にか廊下に立っていた胡蝶様に
内心驚いたが平常心を保つ。








｢たまには、同年代の女の子同士で話す、なんて言うのも良いではないですか…！

という事で、私も混ぜてくれませんか？｣


｢師範｣








普段の大人っぽさが消えるかの様に
少しだけ少女の顔で笑う胡蝶様。









｢ぜ、是非！｣


『…んぅ？』








嗚呼、少しだけ騒がしくしすぎたかな。
Aがカナヲの肩を離れて目を擦る。









｢あらあら、眠ってたんですね｣


『しのぶだ』


｢おはようございます、Aさん｣


『寝てた？』


｢寝てたよA｣


『おはよう？』







私の方を向いて言っている…のかな？








｢おはよう、A。｣


『うん、アオイ』

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