【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】

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『勝己、大丈夫か』

「んな、余裕だわ」

『あはは、さっすがー。もー俺怖くて怖くて』


ヴィランに捕らえられた俺と勝己はこいつらのアジトと思われるBARのような場所で並んで椅子に固定され身動きが取れないようにされている

捕らえられてから１夜明けたが必ず４名は俺らを監視している

精神的に参らないように定期的に勝己に話かけるがさすがタフネス

どうやらそこは問題なさそうでありがたい



『勝己そんなビビンなくても大丈夫だよ』

「ビビってねぇわ！」

『俺今までの人生で攫われたの少なくとも４回はあるから』

「はぁ！？テメェもっと気をつけろや」

『それに、今回は勝己いるから心強いな〜』

「っんな！」

『勝己約束。俺がお前を守ってやるよ

何があっても、ちゃんと家に帰らせてやる

心配すんな』




体育祭の時にした約束

俺はこいつを守る

昔のようにこいつを守ってみせる



「かっこいいねA、さすがヒーローだ」

『USJで学ばなかったか、俺の強さを』

「学んだよ、学んだから今回成功したんだろ」




やはりヴィラン連合の頭は死柄木弔だろう

ここに来て口を開くのは決まって彼だ



「なんで今回お前もターゲットだったかわかるかA」

「Aっ！」



死柄木に顎を掴まれ目線を合わせられる

そしてわざと俺の頰を指を４本で触る



「USJでお前俺らに言ったよな。
俺がお前全員燃やして廃にしてやるって
何が違うヴィランとヒーローと

あの時のお前はヴィランだったよ」



『だから俺にヴィランになれと』

「ご名答」



満足げに微笑む様子、本当に子供のようだと思った






「Aヴィラン側になれ、お前なら特別俺の補佐としておいてやる」


『もう役職つくの、すごいね』

「Aっ！」

『冗談、勝己ごめん調子乗りすぎたね』




きっと助けに来るのはあと３日後

それまでに俺がやることは勝己を守り、こいつらの目的

そして、こいつらのボスを探ること



死柄木はこのチームの頭であるのは確かだがこんな子供のような奴にここまで出来るとは思えない


裏に誰かいるはずだ

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