【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】 (ページ38)

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随分時間がかかった

ターゲットが勝己と俺であることが分かったいじょうヴィランは俺を捕まえに来るだろう

それよりも勝己が心配だ

『っ！ガスか？』

きっとこれは毒ガス、ということはこれを出してるやつを叩いたほうが早い

中心部へ走っていくと影が見える

『小大！塩崎に骨抜っ』

「A先生」

『大丈夫か！？この２人はっ』

詳しいことを聞くと２人はこのガスにやられたらしい

そして何を考えているのか拳藤と鉄哲が中心部に向かったと

『わるい、一緒にいられない。
お前の個性でこいつら連れて行けるか？』

「ん」

『頼もしい、２人も追って向かわせる』

そう小大に言ってガスの濃いほうに走る

きっとここからそう遠くはない

銃声が聞こえる方向とガスが濃くなる方向が同じ

視界が悪いし息も続かないので仕方ないが、一か八か

『鉄哲！拳藤伏せろ！』

ガスに炎を点火すると爆発し一気にガスが消える

「A、先生…」

「A先生！」

『よく伏せたな２人とも。そんでお説教はこの後でっ！！』

本体は子供のようで一発であっけなく終わった

ガスマスクが少し痛かったがどうやらヴィランは倒したようだ

「いいとこ全部持ってかれた…」

「先生ヴィランに狙われてるんじゃ」

『あぁ、そうみたいだね。でも大丈夫

っていうか、戦闘許可おりたからってヴィランを倒そうと思うな

なんのための許可だ。自分の身を守るためだろ』

「っでも！」

『でもじゃない、しかも仲間を置いていくなんて

心細いだろうから早く行ってやれ』

２人が見えなくなるまで確認し俺は辺りを見回した

ここからじゃ何も見えないし何か激しい音も聞こえない

どうやって勝己を探す

全部燃やすか？いや、そうすると生徒たちがヴィランに見つかる可能性が高くなる

何かいい案は

『そういえば、…焦凍と同じ組だったな』

焦凍と一緒ということは焦凍の炎の気配を探れば

『ふぅーー』

大きな深呼吸をして目を瞑り地面に手をつける

森全体、地面の下に木の根っこのようにはりめぐらすイメージ

やったことなんてないし、初めてやる技で１発でうまくいったことなんてない

『でもやるしかないだろ』

焦凍の炎の気配

どこだ

集中して微小の炎を地面の下に送る

『っいた！』