【ヒロアカ】轟兄さん３【男主】 (ページ32)

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「その願い、叶えよう」

俺の“勘”違いだったか

もちろん何もないことに越したことはないし

別に５年くらい寿命が減ったところでなんということはない

『このまま何もないと良いけど』

念のために俺は森を大きく微小な炎で囲った

俺の知らない誰か、すなわちヴィランが入ってこないように

一歩でも誰かがこの円(炎)を踏む、またぐと一瞬にしてこの炎が大きくなる

今日は森のなかで肝試しをするらしいので念には念を

『後は焦凍にこれ触んないようにいうだけか』

これは結界として万能だと思われるが弱点は１つ

炎系の個性に反応して打ち消されること

まぁ、俺と同等なほどの力ではない限り完全に消えることはない

きっと父さんでも完全に消せはしないだろう

「A、A…せ、せんせい…」

「はぁ、はぁっ！ハエェよ！」

『遅かったな鉄哲、切島。』

「走り込みって、何の意味があるんすか」

「いや待て切島、俺らに必要なのは忍耐力と持久力

それを鍛えるためにっ！さすがです！A先生！」

フラフラになりながら俺の後に３０分後に追いついた２人

『全く、俺の個性は炎だよ足で負けてどうーすんの』

「先生だって走る時個性使って、こう、なんつーかぼぉおおって！」

「かっけぇっす！でも接近戦ならっ」

こいつらの弱点は時間

そして遠距離戦

それにプラス何よりも単細胞

いいところであって、悪いところだ

２人同時で俺に殴りかかってきた

作戦でも立ててたのか、それとも体育祭と職場体験でついた友情か

コンビが組めそうなほど動きはいい

『接近戦なら勝てる、って思ったのか、根拠はっ！』

「先生の炎は遠くに広がる！でも近くならっ」

「２人で殴れば１発は当たるだろ！」

『でも、実際、当たってないよっ！』

全部の攻撃を避ける

そんで俺は意地悪なのでただ避けるだけじゃない

あと数秒早ければ当たった、そんな感覚を与えながら

『お前たち、接近戦が得意ならもっと体術習うべきだねっ！』

「切島っ！」

切島の腕を掴み背負い投げ背中にまたがり腕を抑えるまで３秒

『さぁ、どうする鉄哲

俺は今、背中ががら空きで切島を抑えてるから俺は動けない』

「そんなの後ろから」

『でもそれは切島も同じ、お前はスピードがないから

その距離から俺に攻撃しても俺が切島を殺るほうが早い』

「っ！くそっ」

『はい、ってことでそろそろお昼

午後も頑張ろー』