【ヒロアカ】轟兄さん４【男主】

happy birthdayお兄ちゃん ページ36

実は今日は俺の誕生日なのだ

１１月１０日おやつの時間の３時にこの世に誕生した




もうここまできたら歳をとることにあまり感情はないけれど



『焦凍？』

「ッ！な、なんだ…」

『そんなにそわそわしてどうした？』

「なんでもないっ！出かけてくる」





といつも落ち着いてる焦凍だが今日は一転してそわそわ、怪しい

しかし毎年の行われるこのやり取りに俺の口元は自然に上がった






「お兄ちゃん、今日の晩御飯何がいい？お兄ちゃんの好きなの作るよ」

『冬美の作るものだったらなんでもいいよ』

「お兄ちゃんそればっかり、なんでもいいから」

『んじゃーね、ケーキにマフィン、ガトーショコラにクッキーそれとおしるこにきな粉餅』

「今日の晩御飯はオムライスね」

『…なんでもいいってさっき言った』

「お兄ちゃんこそ私が作るのならなんでもいいって」




かわいい妹が俺のためにオムライスを作ってくれるそう

ちなみにいうと先週の月曜日もオムライスだったような









「兄さん」

『焦凍おかえり』

「誕生日プレゼントある。」

『お、ありがと』



２０分もしないうちに帰ってきた少しテンションたかめの焦凍が俺に馴染みの紙の束を手渡す

これらは焦凍がちっさい時から毎年俺にくれるもの

かわいいでしょ、お手伝い券なんて




「今年は少し、変えた…」

『ん？変えたって。別にいつもと同じようにしか』






ペラペラと中を見ると俺は仰天のあまり固まった

そう、いつもなら「お手伝い券。有効期限来年まで」と直筆で書かれてるはずが



俺の目の前には「俺に触れる券」「俺と寝れる券」「俺にキスできる券」「俺がキスできる券」

「俺になんでもできる券」と頭にハテナが浮かびそうなものばかり




『焦凍、…これ』

「いつでも使っていいからな」

『あ、ありがとう』



それから焦凍は上機嫌でリビングに戻った









『もしかして、俺が今まで何気なしに焦凍にしてきたことって迷惑だったのか…

この券出さないと俺、焦凍に触ることもできないのか！！

そりゃ、焦凍もお年頃だしそろそろ反抗期も…

こんなおじさんにベタベタされたくないってことなのかっ


あぁああ。焦凍ぉおおおおおお


お兄ちゃん歳とりたくないよ』









どうやら逆効果だったらしいです焦凍さん






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１１月１０日はA君と駄作者の誕生日でした。

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