４−１７ ページ25
厚いガラス越しに向き合うその姿は俺が初めて見た姿とあまり変化はなかった
椅子に括り付けられていたし彼自身付けられた装置によって生命を維持していると公言したが俺が言ってる変化は体の話でも見た目の話でもなかった
一生出られないと言う事実がありながら
彼の語る言葉には希望があり未来があるように思える
「A君、君とも話をしたいな。
若く素晴らしいヒーローの意見も聞かせてくれよ
あぁーそうだ。君が私にした攻撃全て素晴らしかった
僕の足を灰にしたんだから
ヴィラン向きじゃないか！その技を今度いつ使う日が来るのかな
なかなかもうないんじゃないか、そうだな
使うとしたら君がヴィランになって
君がもらえなかった個性を引き継いだ緑谷出久を殺すときかなぁ〜」
オールマイトとの話が終わったと今度は俺の方に顔を向ける
ドア付近に俺はいたけれどなぜか俺はオールマイトの横に立って目の前の奴を見下ろす
「そうだ、今は緊急処置で新たなリーダーを君のお父さんが勤めてるだろうけど
話はきてるんだろ。ナンバーワンヒーローの誘いが
でも君はそれを断るんだ、だって君のナンバーワンはオールマイトなんだから
もらえるはずの個性をもらえない。でもそいつと同じ土俵に立ってくれと知らない奴らは都合よく言う
言われなかったんだろ、”私に着いてきてくれ”と言われたかったのに
かわいそうに」
「…」
『残念だけど一つ間違いだ
この人は今日も俺に”着いてきてくれないか”って言った』
「それは、ここにってことだろ
君の言われたかったのはそういう意味じゃない」
『同じだよ。俺はこの人の隣に居れている
それで十分だ。
ヴィランが増えるなら俺はそいつらを捕まえる
この人が迷うときがあるのなら俺が引っ張る
俺が迷ったら引っ張ってもらう
着いていかねぇよ。
側にいるんだ』
「A…君」
面会の時間が来た
ドアが開くと俺はオールマイトを連れて外にでる
張り詰めていた神経が一気に緩む
どっと疲れ車のハンドルに頭をつける
「大丈夫かっ！ちょっと休んでから戻ろう！」
『うん…』
「私の膝貸そうか？」
『ハハッ冗談…？』
「冗談じゃないけど」
割と真剣に膝枕してやると言われたが何が悲しくて男のしかも骨張ってる膝枕を借りなきゃなんないんだ
少し気分もよくなったので車を出す
できることならもう２度と来たくないこの場所を離れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2350人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メロンパン - めちゃくちゃ面白かっです。続き楽しみにしてます。 (9月2日 13時) (
レス) id: 77fdb417b6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新再開したら、轟の兄さんが敵の個性で性転換しちゃった話を番外編で見たいな、何て… (7月3日 17時) (レス) id: da84770975 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 愛知県は名古屋城、えびせんの里です (6月10日 7時) (レス) @page2 id: a5183fd4ed (このIDを非表示/違反報告)
春千瑠 - 全部読ませていただきました！デレデレ焦凍くん可愛かったです！轟兄さん5が楽しみです！無理せず頑張ってください！ (2023年1月4日 18時) (レス) @page38 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
星音(プロフ) - 面白すぎて何回も見直します！これで5回目です！これからも頑張ってください！更新まってます！！！！！ｷﾘ (2021年11月20日 9時) (レス) id: f19c2b6700 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：要
| 作成日時：2018年8月20日 21時
