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「だから俺、一月あっちに行くから」
『そっか』
どうやらヒロ君は公安に一月雇われることになったらしい
それもあのマキマにだ
「護衛なんだって」
『ふーん』
「寂しい?」
『マキマさんからの直々のご指名でしょ?ヒロ君もそれくらい強くなったってことじゃん』
誇っていいことだ。自分のバディがこんなにも成長したことを
朝食のフルーツにフォークをさして口に運ぶ
「Aさん」
『何』
「寂しい?断ろうか?」
『…受けなよ。依頼金いい額なんでしょ』
「Aさんが行くなって言えば俺は行かないよ」
『そんなこと言ってない』
なぜだか自分の口調が強くなった
なぜだかすごく腹が立つ
どうしてだろう。それがわたしにはわからない
『いきなよ。こっちは私がやるから』
「大丈夫?」
『…は?別に。ヒロ君に心配されるほど私弱くないから』
どうしてだろう。
なんで私イラついてんだろう
どうしてヒロ君に当たってるんだろう
少し強めにシンクにお皿を置く
一ヶ月くらい何だって言うんだ
『マキマさんからの依頼なんでしょ。一筋縄じゃいかないかもね。』
「うん。そうかもね」
『…むかつく』
私は寝室に戻ってドアを強く閉めてベッドに戻る
なんだろう。この胸の痛みは
___
もしよかったらこれもおねがいします。
来ないでください吉田君!【吉田ヒロフミ】
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作者名:要 | 作成日時:2022年12月7日 17時