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ページ8

「だから俺、一月あっちに行くから」

『そっか』





どうやらヒロ君は公安に一月雇われることになったらしい

それもあのマキマにだ





「護衛なんだって」

『ふーん』

「寂しい?」

『マキマさんからの直々のご指名でしょ?ヒロ君もそれくらい強くなったってことじゃん』





誇っていいことだ。自分のバディがこんなにも成長したことを

朝食のフルーツにフォークをさして口に運ぶ




「Aさん」

『何』

「寂しい?断ろうか?」

『…受けなよ。依頼金いい額なんでしょ』

「Aさんが行くなって言えば俺は行かないよ」

『そんなこと言ってない』






なぜだか自分の口調が強くなった

なぜだかすごく腹が立つ

どうしてだろう。それがわたしにはわからない




『いきなよ。こっちは私がやるから』

「大丈夫?」

『…は?別に。ヒロ君に心配されるほど私弱くないから』





どうしてだろう。

なんで私イラついてんだろう

どうしてヒロ君に当たってるんだろう






少し強めにシンクにお皿を置く



一ヶ月くらい何だって言うんだ





『マキマさんからの依頼なんでしょ。一筋縄じゃいかないかもね。』

「うん。そうかもね」

『…むかつく』





私は寝室に戻ってドアを強く閉めてベッドに戻る

なんだろう。この胸の痛みは





___
もしよかったらこれもおねがいします。
来ないでください吉田君!【吉田ヒロフミ】

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作者名: | 作成日時:2022年12月7日 17時

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