112 ページ9
普通の世界を普通じゃないと言われたところでどうしようもない。
動くなとも、喋るなとも言われたわけではなかった
毎日同じ日々の繰り返し、周りの人間は自分に頭を下げる。
それが普通なのだから、それが普通じゃないと言われたところで何も変わらない
幸せになりたいと思う人間は、幸せの味を知っているからだ
逃げたいと思う人間は、逃げた先の未来を思い描くことができるからだ
辛いと思うことができる人間は、辛くない時の感情を知っているからだ
僕は、多分。
何も持ってない
だから、何も思わない
「殺してあげようか、ここにいる全員」
声のする方に目を向ける
目に見えた色は蒼と白と黒だった
『何しに来たの』
「君と友達に」
『なんで』
「興味が沸いた。悪いけどお前のこと連れてくよ。嫌でもね。
お前みたいな存在よく今までバレずに…いやお前の存在を嘘だと信じなかったんだろうね。桜庭家は落ちぶれて今じゃ術師も非術師もごちゃ混ぜの宗教団体だもんな」
そう言った五条は軽々しくAを片腕で持ち上げ祭壇から降りる
ずらりとそこらへんにいる人たちは彼らを避け頭を下げて開いた道を我が物顔で五条は進み外へでた
参拝者たちは先ほどまで騒いでいたにも関わらず五条を止めるどころか、自分達の神が目の前で連れ去られていくのに誰一人Aを助け出そうとはしなかった
久しぶりの太陽にAは反射的に瞼が閉じる
「眩しい?ほら、グラサン貸してやる。落とすなよ今のお前には弁償できないから」
無理矢理押し付けられたそれを通し目を開けるとずらりと並ぶ桜庭家の呪術師達が道を塞いでいた
「今すぐその方から手を離しなさい」
「は?誰に口聞いてんのかわかってんのかよ」
1883人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りく(プロフ) - 要さん» 続編全裸待機で待ってますね(ボソ) (2021年2月17日 1時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - りくさん» ァァァァッッッッ……アリガトウゴザイマス (2021年2月16日 14時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ウッッッッッ……スキデス……トッテモスキデス (2021年2月16日 3時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - 雪マカロンさん» まだ公開してないけどありがとうございます!!! (2021年2月16日 2時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年2月15日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:要 | 作成日時:2021年1月14日 20時