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どこかの知らない屋敷に着いてからAはあぐらをかいた五条の上に乗せられ離すまいと抱き抱えられている

そんな中Aは持ってきた読みかけの本の続きを読み、五条は先ほどから鳴り続いている電話にようやく出た






「だからAの件をどうにかしねぇ限りそっちには帰んないし、俺も任務放棄すっから!!」






ぶちっとまたイラついた様子で電話を切り、またAの体に顔を擦り付ける

Aが五条の元へ来てもう随分と経ちAも最初と比べるとかなり話すようになった。だけどまだお互いのことをよく知っているとは言えない

だからこそここでAは柄にもなく迷っていた。

自分のことで怒ってくれているのを知って自分は彼に何をするべきなのだろうかと






『怒ってる』

「怒ってる。」

『子供が癇癪を起こした時は抱きしめるといいって書いてあった』

「いや、僕は大人だし。しかもそれ僕が買った本の内容」

『抱きしめる?』

「……抱きしめて」






Aは五条の腕の中から離れて立ち上がりそっと小さい体で抱きしめ、白い髪を撫でた

初めて自分から誰かを抱きしめた。

これであっているのかわからないけれど、毎日悟が自分にしてくれるみたいに。





それに返すようにギュッと五条は抱きしめ返しその小さな胸に顔を擦り付ける






『僕のことで怒ってくれてありがとう』






五条は目を見開き顔をあげる

この間まで、「うん」とか短い単語しか言わなかったこの子が、お礼を口にしたから

五条はAを真っ直ぐに見て、口をポカンと開けている







『僕がまだ怒れないから、悟が代わりに怒ってくれてる』

「違う。これは僕が怒りたくて怒ってる。」

『そうなの?』

「そうだよ。でも、ありがとうなんて初めて聞いた」

『ん…』

「あぁぁ、子供の成長は早すぎる」





もう一度ギュッと抱きしめそのまま畳に押し倒しいつもの様子で五条はAの身体中にキスを落とした

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りく(プロフ) - 要さん» 続編全裸待機で待ってますね(ボソ) (2021年2月17日 1時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - りくさん» ァァァァッッッッ……アリガトウゴザイマス (2021年2月16日 14時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - ウッッッッッ……スキデス……トッテモスキデス (2021年2月16日 3時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪マカロンさん» まだ公開してないけどありがとうございます!!! (2021年2月16日 2時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年2月15日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月14日 20時

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