【呪術廻戦】花占いで嫌いが出た【五条悟】

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「寂しかった…Aさん不足」

『五条君重いわ』

「ん、ごめんね。でも僕も限界」






引っ付き虫の五条君はなかなか離れず結局荷物は伊地知君が車まで運んでくれて、私は五条君を後ろに纏わせながら駐車場へ向かい車に乗り込んだ。


乗り込んでからは私の膝に頭を擦り付け猫のように鳴く五条君。その変貌をフロントミラーから覗いた伊地知君は顔を青くさせている








「ご自宅でよろしかったですか？」

『高専へ直行でいいよ。報告書も書かなきゃいけないし』







むくりと起き上がった五条君は「疲れてるでしょ？今日は帰ったら」と気を遣ってくれたけれど私や硝子のような反転術式で治癒ができる呪術師はとても少ない。

休みなんてないようなものだ。







『大丈夫。それより五条君の方こそ任務は？』

「今日は休み。ねー伊地知」

「いや、休みと言うか…無理やり休みにさせたというか」

「何？」

「いいえ。なんでもありません」









彼らの話を聞きながらボーッと窓の外を眺める。まだ日本の今日は始まったばかりと青い空が告げている。

そっと撫でられた左頬。

そちらに顔をむけるとすぐ近くに空と同じ青がそこにあった







「眠い？」

『眠くないよ。ただ少し疲れがたまってるかも』

「高専まで寝てていいよ。僕の肩でも膝でも貸すから」

『五条君の体を借りるだなんて、バチが当たりそう』

「待って、今のずるい。髪の毛だろうがなんだろうが頭の天辺から足の先まで好きなとこ貸すよ！！！」

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