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「じゃぁ、結論は話しあって決めてね」
と気絶したそいつを担ぎ出した悟はどこかへ足早に行ってしまう
気まずい空気に恵を見るとじっとこいつも俺を見る
『一先ず病院行くぞ』
「A」
『やだね、今話したくない』
背をかがめ、恵に向ける
『乗れ』というと「一人で歩ける」といい立ち上がるがふらついて歩けないのが自分でわかると「悪い」と背に乗っかる
足を止めずにスマホで探した救急病院へ向かう
「あいつには素質がある」
『なんの素質だよ。器の素質かそれとも呪術師の素質？たとえ今すぐ死刑にならなくてもあいつは利用されることになる。
俺らみたいにいつ死ぬかわからない呪術師にさせて、宿儺に体乗っ取られていつかあいつに殺されるかもしれない。
じゃぁ、あいつに待ってる未来はなんだ？同じ死なら、辛い経験しないで何も知らないまま死んだほうが楽だろ』
「お前って、そんなに優しかったか？」
『うっせぇ…てかお前こそ私情って何。あいつに絆されてんの』
「ちげぇよ。ただ…」
そのあとに続く言葉はなかった
俺がどうこう言ったってどうせ悟も面白がってあいつを生かして、活かすんだろうよ
恵の治療が終わりホテルに着いて俯いてベットに沈む。その途端まるでこちらの様子を伺っていたと思わせるほどのタイミングで電話がなりポケットから出して誰からの着信か見ずに電話にでる
「A、ホテル戻った？」
『ん』
「随分お疲れだね、珍しい」
『ん…で、』
「恵とは話あった？」
『別に話したって話さなくったってお前が好きにどうにかすんだろ』
「そんなことないよ僕はAの意見も恵の意見も尊重する」
普段のこいつの態度からして尊重なんて信用できない言葉が耳元で囁かれる
人の命の生と死を他人が決めていいことじゃない。ましてや俺はあいつの名前さえまともに知らないのだから
『もしも俺がそいつと同じ状況になったとしたら。悟はそいつと同じように俺を生かす？』
「お前に選ばせるよ。」
『いや、…多分悟は俺を殺すよ』
「Aもしかして妬いてる？うわ、かわいい」
『うっせえ』
うとうとしてた意識が急にはっきり覚めスマホを枕に叩きつける
『兎に角…！俺がそいつの未来を決めることはできない自分で決めさせろ』
着信ボタンを切り静まる部屋で考える
どちらに進んでも地獄だなと
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leon(プロフ) - 初コメ失礼致します。連載されている頃からずっとこの作品が好きです！また読めて嬉しいです！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: adc2534afa (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - アロンさん» お待たせしました、待っていただけていたなんてうれしいです。楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年1月4日 22時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - のれちさん» こちらこそ、また読んでいただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます (2022年1月4日 21時) (レス) id: dc654e081f (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 公開待ってましたー！！作者さんにも色々あったでしょうに、公開してくれてありがとうございます！！これからも応援し続けます！ (2022年1月4日 18時) (レス) id: 39d8d24e35 (このIDを非表示/違反報告)
のれち - 1年前(？)ぐらいからずっとこの作品を読んでいて、非公開になった時は「ﾌｧ?」ってなっていたけどもう一度読めるなんて、、、嬉しすぎて語彙力がもうなんか泣きそう😢 (2022年1月4日 15時) (レス) id: 1af6bcdd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要
| 作成日時：2020年11月17日 22時
