がさつな彼女は松川の彼女 (ページ3)

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第51話 1日マネージャーページ3

好きな人が、から

喋れなくなる及川。

好きな人？なんで急にそんな事、

今日の及川はおかしい。

貴『大丈夫？どうしたの、好きな人が？』

心配して、彼を覗き込む、

及『す、きな人が、、あ、、う、、』

だんだん頰が赤くなっていく及川に
え、なに？りんご病って思って本気で心配になる。

ちょっと、本当に大丈夫？

どうしたの、なにが言いたいの？って、話しかける。

貴『私達、中学からの仲じゃんか、
言いたいことははっきり言いな、どうしたの？』

そう言うと、及川はハッとしたようにしてから
少し眉を下げて、

及『うん、そうだね』

と、言って、深呼吸して、息を吐いて、
及川はいつもの及川に戻ったように

ニッと、爽やかな笑顔で、

及『Aちゃんからかっただけですー、』

と、あまりにも拍子抜けたことを
言う。

は？
からかった？

頭が追いつかない。

そしたら、及川は

いやぁー、傑作だったよーAちゃん！

すっごい眉間にしわを寄せて！！
って、いつものように私を揶揄う及川。

貴『あ、んた、まさか、、、
私をからかって、、』

私が、怒鳴ろうと思った瞬間、

ドスっと聞こえるなにかを蹴る音と、
及川が、ぐふ、と

地面に倒れる音と声が聞こえる。

花『及川め、彼氏持ちの彼女に
なんて事を』

って、蹴った本人こと、マッキーが

及川を見下してげしげし、蹴る。

及川は、酷いよ、マッキー！！いだ！
ちょ、痛いから！！って必死に抵抗してる。

後から、岩ちゃん、一静が来て

岩ちゃんは、マッキーと一緒に及川を
げしげし蹴ってる。

そしたら一静が、私の隣まで来て話しかけくる。

松『及川と、なに話してたの？』

貴『話しというか、揶揄われただけだよ』

私も、なんて言えばいいか分かんなくて
一静に分かりやすく説明する、

でも、

貴『でも、及川、中学から変わんないなぁって思ったよ、』

ふふ、って思い出し笑い、
というか、及川の中学の頃から

変わらない真っ直ぐなところに
母親のような、嬉しくて笑うように

ふふっ、と笑ってしまう。

一静は、
松『そっか、』

と、及川達の方を遠く見るように
目を細めて、
私の手を掴んで、彼の手と繋ぐ。

松『帰ろう』

って、優しく笑って
繋いだ手を少し強く、握った。