がさつな彼女は松川の彼女

第27話 家族 ページ28

頰にキスをおとして、




貴『え、＿＿＿＿_』







と、反応するのが遅れて、




彼は、にっと笑って



じゃあな、




と、背を向けて帰っていった。





私は、恥ずかしさのあまり



ぼー、っと


彼の背中を見続けることしか



できなかった。




寿命が縮まりそうな気がした、





一静といたら、


心臓が



もたなそうな気がするけど、




凄い、嬉しくて、





貴『ふふっ、ふふふ、』



って、1人で笑いながら





自分の家に入っていった。









コンビニで買ったものを



冷蔵庫とかに入れて、



今日買った弁当を
レンジに入れて




温めて




机の上に置いて



いただきます、と、シーンと静まり返っている


部屋に自分の声が響く、





高1の時


まだ、一静と付き合っていない時



この空間が少し悲しくて
よく、おばあちゃんに



電話したのを思い出す、




心細くて、寂しくて、




でも、今は、そんな気持ちがない。




だって、彼が、一静がいるから、



って思えるから。





全部、一静のおかげだなぁって



思う。





彼に感謝してもしきれないなぁ

って本当に思う、




なんか、私のお母さんみたい。


お母さん、と思い浮かんで



中学3年生の卒業式を思い出す




母『本当にごめんなさい、
ごめんねぇ……』






と、電話の向こうから聞こえる声に
少し喉がキュッ締まる感じかした、





卒業式は来てくれると
言っていた、お父さんとお母さんが、



いきなりの仕事が入って



ドタキャンされたのだ、




卒業式なのに、なんで？

休むことは、出来なかったの？




友達のお父さんやお母さんは
休んでくれてるのに、なんで、うちの家だけ？


って言いたい気持ちがたくさん溢れてきて







でも、小さい頃も大事なイベントには
来れることが少なかったから、




私は、





貴『う、、ううん、大丈夫だよ、
気をつけてね、海外は怖いから、』


って、色んな気持ちを抑えて
泣いている声がわからないように




震えている声がバレぬように話した、


母は、ずっと、謝りぱっなしだったけど、

私の顔を見て
おばあちゃんが電話を代わってくれた、









そんな事もあったなぁって
思った。



周りの人は、いつも、私に優しくしてくれた、




だから、恩返しできるように、

私も大学を向けて頑張りたいと思う




きっと、



高校の卒業式は来れる事を祈って、

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