がさつな彼女は松川の彼女

第23話 大王様と王様 ページ24

一静が、私の事を
思ってくれてるのは、すっごい


嬉しいのに、





貴『あ、、、う、……』


中々、［うん］




の、二言が言えない、

でも、



家の中に入らないのなら、
大丈夫かな、



少し前で帰ってくれるのかな、





松『………… 』




少し、心配そうな顔。


そんな、顔、させたくないのに。






お願い、って

言うだけ、

うんって、






言うだけなのに、


出ない。


松『A、』





びくっと、肩が震える、
どうしよう、





一静の顔、
見れないよ、


下を向いてしまう、






怒ってるのかな。







やだ、








その時、パチっと、

一静の両手が私の頰をつつむ。



そして、上を向かせて彼は、



松『ふっ、やぁーと、こっち向いた、
眉間にしわ寄ってんぞー、』



と、彼のおでこと
私のおでこを重ねる。





貴『一静、、、？』




中々、手を離さず
離れてくれない彼、



ここは、人通りは少ない方だけど、
誰も通らない訳ではない。




見られたら、恥ずかしい、





私は、


貴『いっせー、離して……』


と、少し、赤い顔を隠して、
彼から離れようとするけど、
しっかりと、私を捕まえて


離れない彼。



貴『あの、、』


と、話しかければ



松『やだ』




と、一言だけ。
私が、えぇ、と




困った声を出しても、彼は
私を離してくれようとしない。




松『俺は、お前さんを、
送るまで、絶対に、離しません』


と、言う彼。
離してくれない。となると
困る。


私が、えぇ、う、どっ、、、えぇ、、、、
と唸っていると、





松『さっきも、言ったけど、心配なんだ、
それに、俺も…………』





と、口ごもる、彼。


こんな、至近距離。
恥ずかしい、




彼は、黙ってしまう、
私は、緊張して、




なにも言えなくなる、
すると、彼は口を開いて




松『頼って欲しい。』



と、彼がそう言って、





沈黙になってしまう、
私は、本音が出なくて、





松『あーー、ごめん。
ふざけすぎたな、流石に、帰らないと
危ないな。お前に、嫌な思いはさせたくないから、
1人で帰れるか、？』



あぁ、だめ、
そんな、悲しい目をしないで







パッと、私の頰とおでこに触れていた
手が、離れてしまった、






待って、
止めなきゃ、




松『ごめんな、困らせて、』








待って、









行かないで。









じゃあなって言わないで、









松『……じゃあな、』

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